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帰郷後も役立つと登録…輪島市からの二次避難者がライドシェアのドライバーに 小松市は生活再建の支援図る

小松市は一般のドライバーが自家用車を使い、有料で客を運ぶ「自治体版ライドシェア」を2月から導入しています。そのドライバーとして輪島市から2次避難している夫婦が登録し28日から仕事を始めました。

小松市は夜間の交通手段が少ないことから一般のドライバーが有料で客を送り届ける「ライドシェア」を2月29日から導入しています。28日、新たにドライバーとして登録されたのは輪島市門前町で被災し今は小松市に避難している山下政昭(やました・まさあき)(65)さんと仁美(ひとみ)さん(50)の夫婦です。

国が指定する講習を受け一度、ドライバーとして登録すれば別の自治体でも働くことが可能です。山下さんが今回、登録した理由は将来、輪島に戻った際にも役立つと考えたからです。

山下政昭さん:
「(輪島市は)なかなか年いった人の移動が難しいのは事実だし免許証の返納した人は足がないということで病院もままならんようなところやからいいんじゃないかと思って応募したんですけど」

慣れない避難先での運転。当面は、小松市の職員が同乗してサポートします。

仁美さん:
「ナビ設定しないと行けないですね私」
小松市の職員:
「その方がいいかもしれません確実かもしれないですね」
仁美さん:
「土地勘がないから全然分かんない」

この日、ライドシェアを利用したのは同じ輪島市から二次避難している5人。小松市は2次避難している人に限りライドシェアを無料で利用できます。粟津温泉からおよそ10キロ先となる小松市中心部まで送り届けました。

仁美さん:
「今後はスムーズに予約とれたらすぐに向かって安全に運転して楽しんでいただきたい」

利用者:
「高齢化で(公共交通の)運転手がいないみたいなんですね。若い人がこうしてやってくれればいいと思います」

小松市は今後も、二次避難者からドライバーの希望者を募り、必要な講習の支援を行い生活再建にもつなげたい考えです。

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