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今後も人を殺す可能性「あると思います」初対面の23歳女性を殺害した罪 男が初公判で認めた“殺人願望”

2023年9月、白山市内のホテルで当時23歳の女性が刃物で殺害された事件。女性を殺害したとされる男の裁判員裁判が7日から始まり男は起訴内容を認めました。

中村被告:間違いありません
裁判長:いずれの事実も間違いないですか?
中村被告:全て間違いありません

黒いスーツに青いネクタイ姿で法廷に現れ、裁判長の問いかけにはっきりと答えたのは、白山市の無職・中村信之被告55歳。2023年9月、初対面の女性(当時23歳)を刃物で刺して殺害したとして殺人などの罪で逮捕・起訴されました。事件が起きたのは2023年9月11日の午前0時を過ぎた白山市内のホテル。

ホテル従業員の通報:若い女性が首や胸から出血している

従業員からの通報を受け駆けつけた警察が胸など十数か所を刺された女性を発見。女性を病院に搬送しましたが死亡が確認されました。事件発生から約7時間後…石川テレビのカメラは中村被告の確保の瞬間を捉えていました。朝方、金沢市片町にあるベンチでの逮捕劇でした。あれから約1年2カ月…。

記者:中村被告を乗せたとみられる車が裁判所に入っていきました。1人の命を巡る注目の裁判が始まります

7日金沢地方裁判所で始まった中村被告の裁判員裁判。起訴内容について中村被告は…。

中村被告:全く間違いありません

起訴内容を全て認めました。続く冒頭陳述で検察側は、中村被告が二十歳の頃から殺人願望を持っていたと指摘した上で…。

検察側は「仕事も金も無くなったからどうなっても構わないと自暴自棄になり、人を殺したいという願望を実行に移そうと決意した」と、犯行の動機は仕事を失った事によるものと明らかにしました。そして、午後から行われた被告人質問。

検察:これはあなたが自作したものですね?
中村被告:はい

検察側は、犯行に使われた刃物を実際に示し中村被告が、当時、働いていた鉄工所でこの刃物を自作していたことを明らかにしました。さらに殺人願望について…。

検察:今後も殺してしまう可能性がありますか?
中村被告:あると思います

一方の弁護側。刃物を作るのは趣味であり、持ち歩いていたのも殺害目的ではなかったと主張。被告が遺族に対し謝罪していて更生する可能性があると訴えました。8日は中村被告の精神鑑定をした医師などに対する証人尋問が行われ、11月20日に判決が言い渡されます。

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