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解禁後初の出漁…北陸の冬の味覚『ズワイガニ』地震被害大きい輪島港では「まだ普段の漁に戻るのは難しい」

北陸の冬の味覚・ズワイガニ。解禁からシケで延期となっていた漁がいよいよ始まりました。出港を待ちわびていた漁師たちを取材しました。

深夜の輪島港。ズワイガニ漁の出漁に向けて漁師たちが今か今かとその時を待っていました。6日の解禁からシケで2日連続延期されていたズワイガニ漁。昨夜も風が強まるのではないかと心配されましたが、漁に出ることが決まりました。輪島港で漁師たちが本格的な漁を再開するのは能登半島地震の後、初めてです。

輪島市小型底曳組合 沖崎勝敏組合長:
みんなドキドキしながら待ってたんやろうと思うけど。いよいよかなと思って。大漁できたらいいと思う

出漁決定の報告を受け、待機していた漁師たちは一斉に準備を開始。そして午前0時…およそ30隻の漁船がズワイガニの初物を求めて続々と港を出ました。」

そして、きょう午後…次々と水揚げされる冬の味覚ズワイガニとメスのコウバコガニ。地震で大きな被害を受けた輪島港ではベルトコンベアに加え、ユンボも投入されての水揚げです。いつもの年と景色は違いますが、 地震の後、久しぶりに港に活気が戻ってきました。

漁師:
いや~腰が痛い、何か月も休んどったし腰が痛いわ漁師はやっぱり沖に出にゃ

一方、輪島港では水揚げを行う仮桟橋のスペースが限られています。このため、メスのコウバコガニについて水揚げは 例年の半分以下となる60箱までに制限されました。

輪島市小型底曳組合 沖崎勝敏組合長:
例年通りかちょっと水温が高いもので活きは弱いかなとまだまだ港も直ってない状況なもんで普段の漁に戻るのは難しいかなと思っている

輪島港で水揚げされたカニはトラックで金沢に運ばれ、夜の競りにかけられる予定です。ズワイガニ漁はメスのコウバコガニが12月29日まで、オスのズワイガニは2025年3月20日まで続きます。

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