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必要な備え「物と同時に心を」地震等の被災地訪ねる減災ツアー バス会社社員が企画し輪島の総持寺祖院等へ

地震や豪雨の被災地で現地の人たちから話を聞き今後起こりうる災害に備えるための減災ツアーが輪島市で行われました。必要な備えは「物」だけではありませんでした。

門前町観光ボランティアガイド 酒井郷夫さん:
海、手前まであったんです。正面左奥の方を見ますと白い灯台が見えます。色が変わっているところがあると分かる。あれが4m隆起したところです

24日輪島市で行われた「減災ツアー」。被災地で当時の状況や教訓などを直接聞き、能登に住む人たち以外にも災害が起こったときの「減災」に繋げてもらいたいと金沢市のバス会社冨士交通の社員で防災士の資格を持つ藤原健一さんが企画しました。参加者たちが訪れたのは今回の地震で大きな被害を受けた総持寺祖院。

総持寺祖院 高島弘成副監院:
1人の参拝者がみなさんがいるここで下敷きになりました。当時救急車を呼んでも当然来ないし、病院もどこも受け入れてもらえません。ここの扉に乗せて向かい側の避難所、門前公民館までお移しをして

2024年1月1日、参拝客で賑わう中、発生した能登半島地震。混乱を極めたその状況で感じたのは必要な備えは「物」だけではないということです。

総持寺祖院 高島弘成副監院:
防災グッズとか非常食とかを揃えるのは大事です。物を備えると同時に心を備えてほしい。本当に、明日は我が身です

災害を決して他人ごとにせず、自分にも降りかかることだと認識してほしいと伝えました。

参加者:
能登の人で知っている人もいっぱいいるので、亡くなった人もいるのでやっぱり一回見ておきたいと思って。きょうも言われたけどまずは自分の身の安全を考えて、逃げる行動をとるって言われてなるほどなと思いました

このツアーは2025年から本格的にスタートする予定で、年間1万人の利用を目指すということです。

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