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横綱昇進確実に…大の里「能登や石川県に明るい話題を届けられたかな」地元・津幡町の居酒屋では“祝い酒”

大の里、優勝を決めた金曜日から25日の千秋楽まで地元の盛り上がりをまとめました。
「号外です!大の里優勝です!」
先週金曜日、金沢駅で急きょ配られたのは大の里の優勝を祝う、新聞の号外。
大の里はこの日、大関・琴櫻を寄り切り、横綱昇進を確実にする2場所連続の優勝を決めました。号外が配られると道行く人たちは、次々と受け取っていました。
号外を受け取った人は:
「今初めて(優勝を)知ったんですけど元々地元ってこともあって応援していたので今回この知らせを聞けてすごくうれしいです」
「やったー!」って感じですよね。生で見てみたいですね、今度来た時にはぜひ」※
喜びは大の里の地元、津幡町でも…。
こちらの居酒屋では、優勝を記念して祝い酒がふるまわれました。
「かんぱーい!」
記者:「勝って飲むお酒はどうですか?」
来店客:「最高ですね。能登の震災があって石川県が少し元気がないところがあったのでこれが盛り上がるきっかけになったらいいなと思います」
そして25日。千秋楽は大の里対横綱・豊昇龍。勝てば2021年九州場所の照ノ富士以来の全勝優勝です。
立ち合いで前に出て、土俵際まで追い込むも最後は豊昇龍の上手ひねりに屈し、全勝優勝は叶いませんでした。
それでも横綱昇進を諮る臨時理事会の招集が決定。事実上の横綱昇進が決まりました。パレード後、所属する部屋の祝賀会に駆けつけた大の里。師匠の二所ノ関(にしょのせき)親方と共に4度目の優勝を祝いました。
弟子の快進撃に二所ノ関親方は…。
二所ノ関親方:「ようやく(部屋に)入ってやってきたことが少しずつ身になっているかなと思いましたし2年間みっちり基礎運動から見直してそういうものが少しずつでき上がってきたかなと。精神的にもすごく強くなっているかなと感じましたね」
15日間の激闘を終えた大の里は…。
大の里:
「最後は負けちゃいましたけど長い15日間がようやく終わったなっていう
実感が今あります」
Q綱取りへの重圧などはあった?
大の里:
「特にそこは深く考えることはなくて巡業で「綱取り」だとか「横綱」だとかたくさん声をかけてもらったので耳が慣れていて全く動じることなく場所に入ることができたのでそれは良かったかなと思います」
横綱昇進が決まれば石川からは輪島以来、52年ぶりの横綱誕生です。その故郷の大先輩について大の里は…。
大の里:
「大関になった時はまだ雲の上の存在で目標にするなんてまだまだでしたけどこうやって実際に(横綱昇進で)並ぶことができて本当に光栄ですし(輪島を)目標として頑張っていきたいと思います」
実は先場所、優勝直後に、プライベートで能登を訪れていた大の里。被災した人たちとの交流が今場所の活躍につながったといいます。
大の里:
「考えさせられる光景もありましたしそれを見て尚更頑張らないとダメだなって。僕が元気を与えに行く立場なのに春場所の優勝もあってたくさんのパワーをいただいて石川県のみんながたくさん応援してくれていたんだと思うので絶対に(優勝を)決めたいって気持ちもありましたし能登や石川県に明るい話題を届けられたかなと思うのでまた元気になってくれたかなと思います」
そして一夜明けた26日、改めて横綱昇進への思いを語りました。
大の里:
「15日間楽しんで相撲を取ることができましたし歓声を力にじゃないですけど歓声を一切プレッシャーに感じることなく土俵の上に立つことができたと思います。(横綱昇進の)正式な発表はないですけど(綱取りを)1回で成功できたことはうれしいです。
Q横綱になることの実感は?
大の里:
「本当に全くないです。綱を初めて巻いた瞬間にわかるんだろうなっていう今でも不思議な感じです自分はこれからだと思っているのでしっかりとまだこれから親方のことを信じてしっかり頑張りますのでまた応援よろしくお願いします」