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加賀と能登で2極化進む…石川県内の地価調査結果 商業地は金沢市が上昇率トップで最大14.5%↑の所も

県内の地価調査の結果が発表されました。
最も地価が高くなったのは金沢駅前で3年連続の上昇。北陸新幹線延伸の効果が継続しています。

県は今年7月1日時点の土地の価格を調べた地価調査の結果を公表しました。

不動産鑑定士:
「加賀地区につきましてはインバウンド需要とか北陸新幹線の敦賀延伸効果ということもあって金沢市を中心に引き続き上昇傾向にあると」

県全体ではプラス1パーセントとなり2年ぶりの上昇です。

記者:
「県内の地価のなかで最も価格が高いのが金沢駅前のこちらのエリアです。北信越5県のなかで13年連続でトップを維持しています」

県内で最も地価が高かった金沢市の本町2丁目。3年連続の上昇で1平方メートルあたり118万円となりました。その理由は・・・

不動産鑑定士:
「観光需要が増加し、店舗等の収益性が回復しているほか、インバウンドの方も増加傾向にあるということと、都ホテル跡地を含む都市再生緊急整備地域の指定もあって、前年度8.3%の上昇ということになっております。」

北陸新幹線で外国人観光客が増加。旧都ホテルの跡地問題にも進展が見られたことが理由の一つとなっています。

商業地では加賀地域の7つの市と町で上昇しました。上昇率のトップは金沢市。4.6パーセントの伸びで4年連続の上昇。最も上昇率が大きかったのは金沢市の木倉町で14.5パーセントです。
こちらの理由も外国人観光客が増えたため。新幹線効果が継続しています。

住宅地も加賀地域の8つの市と町で上昇しました。
最も上昇率が大きかったのは野々市市で3.2パーセント。
個別の地点で上昇率が7.8パーセントと県内で最も高くなったのは野々市市に隣接する白山市の富光寺町です。

周辺で住宅地が次々と開発されているためです。また、白山市の千代野東4丁目は上昇率が6.5パーセントと県内3位。
「西松任駅の開業」や商業施設が次々とオープンし人気のエリアとなっています。

住民は:
「ここができたり、電車が通るから便利になったしここもすごくいっぱいお店あるんで」

一方、下落に歯止めがかからないのが能登地域です。
能登半島地震の影響に加え過疎化や高齢化で能登の6市町の地価はすべて下落しました。
下落幅は縮小傾向にありますが、改善の兆しは見通せません。

不動産鑑定士:
「やはり人口減少が進んでいたり、本当に高齢化とかっていうのも進んでいますので、需要自体が弱い、もう全部きれいになったからといって、ちょっと上昇に転じるとかっていうことは難しいんじゃないかなと」

加賀地域と能登地域で2極化が進む県内。今後もこの傾向はしばらく続くとみられています。

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