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「生と死の境界線って何なんですかね」…能登半島地震・家族の救助待つ父が吐露

能登半島地震の発生から7日目、断続的に雪が降る中、7日も懸命な捜索活動が続けられました。

未だ195人の安否が不明の中県内は断続的に雨や雪が降り、徐々に救助活動が   厳しさを増していました。そんな中、珠洲市正院町(しょういんまち)で6日…

救助にあたる隊員:
頑張るよ、頑張るよ

現地で支援活動を行うNGOが倒壊した住宅から93歳の女性を救出することに成功。発災から約124時間の奇跡の救出劇。救助された女性は当時、はっきりと意識が      あっということです

緊急消防援助隊京都府大隊粂孝宜(くめ・たかのり)救助小隊長:
救出時に手を握り返してくれたり、時折、どこどこが痛いと反応を示してくれた。今、元気にされているということでそれも非常に嬉しく思います。

救助された女性の息子・坂下誠一さん:
私毎日声を掛けていたので「その声聞こえた?」って聞いたら「聞こえた」って言っていた。でも、義理の娘は亡くなってるって1日の段階で言われたので、1人は良かったが、1人は願いが叶わず残念です。

一方、穴水町由比ヶ丘(ゆいがおか)では…

FNN取材団:
穴水町の家屋が倒壊した現場です。きょうも午前7時半ごろからおよそ60人体制で捜索にあたったいます。この現場では9人が生き埋めになっている可能性があり懸命の救出活動が続いています

子供3人と義理の家族を地震で失くし、未だ妻と子供1人が行方不明の寺本直之さんが胸の内を明かしました。

救出を待つ寺本直之さん:
苦しいでしょ。信じられんっていうより考えたくないっていうか…。みんな子供いなくなって、どうしようかなと思って。伝える人がいないから…つらいですよ。。生と死の境界線って何なんですかね。それは地震が悪いんですかね。地震がみんなを奪ったんですかね

7日午後2時時点でこの地震による死者数は128人となりました。

こうした中、支援の輪は広がっています。

県内初となる災害対策医薬品供給車両、いわゆるモバイルファーマシーが金沢市を出発し、午後、珠洲市内に到着しました。また、小松市の旅館では輪島市内で孤立していた集落の住民たちの受け入れが始まりました。

避難してきた人:
電気・水道、インフラが普通にあるのはありがたいです。避難してホッとしています、本当に。

一方、輪島市では、避難所がいっぱいだとして、地域の住民たちが農業用ハウスを一時避難所にし、一丸となって難局を乗り切る工夫をしていました。

金沢地方気象台によりますと、強い寒気の影響で能登ではあす朝6時までの24時間に多いところで平地で20センチ山地で30センチの降雪が予想されています

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