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コミュニティーを維持するために…金蔵集落の人たちが輪島市に要望書
コミュニティーを維持するため、輪島市町野町の集落が集落内に仮設住宅を作るよう市に要望しました。
金蔵集落の人たち:
「強い絆で結ばれたコミュニティーを大事にしながらこれからの復興にあたりたいということで私どもはぜひ金蔵集落に仮設住宅を作っていただきたい」
市に早期の仮設住宅建設を求める要望書を提出したのは、輪島市町野町金蔵の住民です。金蔵と言えば…
かつて石川テレビのニュースでも何度も取り上げた、日本の原風景、奥能登有数の農村として栄えたという金蔵地区です。この地区も過疎・高齢化が進み、かつて100世帯以上あった集落も今では53世帯にまで減ってしまいました。
多くの家が被害を受け今、集落に残っているのは15世帯、28人。残りは町を離れ二次避難しています。
金蔵集落の人たち:
「年寄りがね、家の元に帰りたいと。その気持ちを集落として大事にすることが地域コミュニティの問題だと思っています」
こうした中、県や市から提案された仮設住宅は、同じ町野地区とはいえ集落からは離れた町野小学校のグラウンドなど。このままでは営々と築いてきた金蔵の絆が途絶えると危機感を抱き、今回の要望となりました。
井池光信金蔵区長:
「集落に仮設住宅ができれば近くでみんなが住めるということで今まで顔を合わせていた人たちが同じように顔を合わせて生活ができる安心感があります。それが集落の衰退の歯止めになる」
仮設住宅の建設候補地も合わせて市に要望したメンバー。ばらばらになった集落を元に戻すために…県や市にはきめの細かい対応が求められています。