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海女漁は海底隆起で再開見込めず…「これを乗り越えて頑張りたい」三重の海女から見舞金
国の重要無形文化財にもなっている輪島の海女漁。
能登半島地震による海底の隆起で今も漁の再開にめどはたっていません。
こうした中、海女漁で交流があった三重県の鳥羽や志摩の海女たちが見舞い金を届けました。
4日輪島を訪れたのは海女漁が盛んな三重県鳥羽市と志摩市の関係者。
かねて交流がある輪島市の海女に対し心配の声や応援の声が上がり見舞金20万円を届けに来てくれました。
門木 奈津希さん(金沢市のホテルで避難生活):
「遠く離れたところから同じ海女の仲間として心配や支援していただき本当にありがたいです」
「励みになったのでやっぱりがんばらなきゃいけないと思うのでこれを乗り越えていきたいと思います」
輪島の海女を代表し、見舞金を受け取った、門木奈津希(かどき なつき)さん。
輪島の海女漁は、ちょうど6年前、国の重要無形民俗文化財にも指定されました。
海士町(あままち)の女性たちが素潜りでサザエやアワビなどを取る高度な技術が受け継がれているからです。
その海女漁がこの地震で危機に瀕しています。
地震で海底の地盤が隆起し、港から船が出られない状況が続く輪島港。
門木さんは、今回の地震で海底の地図が様変わりしているのではないかと心配しています。
門木さん:
「地形もどうなっているのか。サザエとアワビもどうなっているのか…」
2月、避難先の金沢から戻り地震後初めて船に乗り込んだ門木さん
門木さん:
「大丈夫かな…すっごい隆起してる」
船底をこするような音に戸惑いを隠せません。
門木さん:
「こんな作りになってるなんて初めて見た」
Qそれほど水深が下がっている?
「下がってる…1.5メートルくらい」
門木さんは、今年7月に解禁される漁は難しいと考えています。
それでも約150人いる輪島の海女達は再び潜れる日を待っています。
門木さん:
「1~2年で復興してくれるなら(海女の数は)減らないかな。みんな早く潜りたくて、海女漁したくて待っているので…」