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福祉の立場から「復興の象徴に」社会福祉法人がクラウドファンディング始める【石川・珠洲市】

元日、デイサービスセンターの利用者を乗せた送迎車のドライブレコーダーです。

能登半島を襲った地震と津波の脅威をまざまざと見せつけたドライブレコーダー。

今後の防災対策に役立ててほしいとデイサービスセンターを運営する珠洲市の社会福祉法人が公開しました。

そして今、復興の第一歩にと始めたのがクラウドファンディング。

そこには福祉の立場から復興の象徴にしたいという思いがありました。

元日に利用者の送迎中震度6強の揺れに襲われたデイサービスセンターの車。

この後、適切な誘導で利用者は高台に逃げることができましたが送迎車は津波に流されてしまいました。

このドライブレコーダーを公開した珠洲市宝立町の「長寿園」

停電や断水が続き、98人の利用者を被害が少ない施設に移送しました。

地震発生から2カ月あまり。

貯水タンクを使って断水を解消するめどがたちました。

3月中頃から避難していた利用者を再び迎え入れることにしています。

大きな被害が出た珠洲市の力になれることはないか。

この施設を運営する社会福祉法人は、「福祉」の立場から街の復興に貢献しようとクラウドファンディングに乗り出すことにしたのです。

社会福祉法人 長寿会 高堂泰孝参事兼法人事務局次長:
「被災したこの施設ではなく新たな拠点、福祉の拠点として珠洲市の復興の象徴といったらおこがましいんですがそういった形で市外に出られた方の受け皿となる施設づくりができれば」

ドライブレコーダーの映像を公開したのも、今後の防災に一役買うため。

長寿会では、2億円を目標に来月いっぱい協力を呼びかけています。

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