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「志賀原発に影響する断層は動いていない」北陸電力・志賀原発2号機の再稼働は最新知見踏まえ対応

北陸電力が地震後初めて志賀原発の内部を公開しました。

北陸電力は今回の地震で、志賀原発に影響する断層が動いた形跡はなく再稼働に向けた審査については今後も最新の知見を踏まえて対応していくとしています。

能登半島地震で最大震度7を観測した志賀町。

2カ月あまりたった7日、志賀原発の内部が報道陣に公開されました。

記者:
「現地公開では、地震により損傷、油漏れした変圧器が公開されました。現在、損傷部分は取り外されているということです」

北陸電力は2号機の変圧器について、地震発生翌日の2日には地震で損傷し「3500リットルの油が漏れた」と発表していました。

しかし、その3日後には点検や調査を実施した結果およそ1万9800リットルが漏れ出ていたと修正しています。

また、住民にすぐに周知ができなかったことについて北陸電力は…

北陸電力原子力部 中田睦洋部長:
「今回の事象は発電所が何か外部電源が無くなりました、冷却源が無くなりましたといったような原子力災害に直結する事態になったら防災無線で速やかに自治体も巻き込んだ周知をするが、今回はそういったところまで至ってないので我々のプレス発表の仕方に問題があったと受け止めている」

北陸電力は広報内容に問題があったことを認め、放射性物質が外部に放出されるような緊急性の高い事態になった場合は速やかに防災無線などで情報を逐次流すとしています。

また今回の地震で志賀原発に影響する断層について問われると

北陸電力土木建築部 吉田進部長:
「確認した結果、すべて動いた痕跡はありません」

このように話し、地震による断層のずれは確認されていないと強調しました。

北陸電力は志賀2号機の再稼働に向けた審査について最新の知見を反映させて対応していくとしています。

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