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石川県内に土砂ダム14カ所確認…「梅雨までに水路作る必要」専門家が現場を視察
地震の影響で大規模な土砂崩れが発生した輪島市内の現場を専門家が視察しました。
輪島市の現場を視察したのは、自然災害や地盤工学の専門家などで構成される土砂災害対策検討委員会の委員10人です。
記者:
「土砂の裏側に本来川があったということですが、大量の土砂で水路が完全に変わってしまっています。」
大規模な土砂崩れが発生した輪島市の紅葉川(もみじがわ)では、およそ160万立方メートルの土砂が流れ込みました。
今は土のうによる応急処置がとられていますが土砂の撤去は手がつけられない状態で、この地区では、いまだ1人の行方がわかっていません。
奥能登では今回の地震で、川に流れた土砂が水をせき止める「土砂ダム」が発生していて、その数は14カ所にのぼります。
万が一、大雨などで決壊すれば土砂が下流に流れ込み大きな被害となる可能性があります。
土砂災害対策検討委員会 丸井英明委員長:
「今は差し迫った危険はない。梅雨時に流量が増えると問題。そうならないように、水路を作らなければならない」
委員は緊急性が高いとみられる他の2つの土砂ダムを視察し安全に土砂を撤去する方法などについて今後、議論を交わします。