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地震前に比べて職員3分の1…それでも福祉施設を運営再開「今後利用者増えれば人手足りず」
福祉施設も一歩を踏み出しました。
輪島市では職員の人手不足という問題を抱える中、障害がある人などが利用する施設が11日から再開しました。
職員:
「1日でも早くみんなが『一互一笑』に来て、地震の前の状況に戻れるようにここにいる職員さんと利用者の方と頑張ってここをきょうから再開することになりました」
障害がある人の働く場や生活介護などを提供する輪島市の福祉施設。
ライフラインの復旧にめどが立ったため地震で市の内外に避難している利用者の居場所を作ろうと運営の再開を決めました。
しかし、地震前に25人いた職員は市外への避難を余儀なくされいまは8人しかいません。
介護福祉士 藤沢 美春さん:
「(職員も被災して)皆さん家が無い。家がもう倒壊してしまった方もたくさんいらっしゃるんですね。輪島に住んで働きたいけど働けない。利用者さんが戻ってきたときに果たして職員がフォローできるのかというところではまだ私たちもどうしていったらいいかというのがはっきり決まっていないんです」
それでも、施設の再開を待ちわびていた利用者は、さっそく市役所の清掃業務などを行っていました。
こうした施設がなければ日常を取り戻すことができない人がいるのは明らかです。
それでも、利用者が今後増えた場合、職員の人手は全くたりません。
介護福祉士 藤沢 美春さん:
「施設自体の運営が難しいというところもたくさんあるので同じ輪島にいる福祉事業所の職員同士、一時的にこちらで働いてもらったり・・・」
施設の努力だけではどうしようもできない現実がそこにはあります。