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集団避難先で受験勉強…「愛すべき地元で学びたい」第一志望・輪島高に合格した中学生 家族と戻り新生活へ
能登半島地震で被害に遭った受験生にとって特別な一日となったのではないでしょうか。石川県内の公立高校40校で合格発表があり、6504人が喜びの春を迎えました。
14日正午。県内の公立高校40校で、一斉に合格発表が行われました。
地震によって授業再開が遅れるなど様々な影響がある中で受験勉強を乗り切った受験生たち。スマホで受験番号を撮影したり…合格の喜びを友達や家族に報告したり…。
電話で合格を報告する生徒
「おめでとう!どっかいこう、絶対遊び行こう、めっちゃ嬉しい」
「きのうも受かるか分からなくてずっと怖かったけど受かって嬉しかった(友達に)報告したいなと思って」
地震で穴水町から親戚を頼って鹿児島県に避難し、受験勉強をしていたという受験生は…
「地震になってからいろんな人にお世話になって勉強できる環境とかもつくってもらえたのですごくその人たちにいい恩返しができたかなと思いました」
小学校時代の幼なじみも同じ高校に合格し、春からはふるさと能登で高校生活を送ります。
受験生2人
Q能登の高校でまた一緒に学べるのはどう?
「うれしいです一緒に頑張ってきたので」
一方、加賀市でも…
父「これやな。あった。」
優太くん「あった!よっしゃ!」
父、弟「おめでとう。」
父「また輪島戻って頑張らんか」
父「おめでとうよう頑張った」
輪島市の中学3年生小住優太(こすみゆうた)さん。能登半島地震で被災し、白山市に集団避難して受験勉強を続けてきました。志望校について優太さんは今年1月の取材では…
小住優太さん「輪島高校を志望している。地元だし、生まれ育った場所で、もう一回戻ってきていろんなことを学びたいと思って輪島高校に行きたい」
3月8日、卒業式を終え家族とともに二次避難所となっている加賀市の旅館合格発表の日を迎えました。
秋末アナウンサー
「優太君結果教えてもらっていいですか」
優太君「受かりました」
秋末アナウンサー「おめでとう」
父「無事受かりました」
優太君「緊張しました」
第一志望の輪島高校に見事、合格。
秋末アナウンサー「地震があっても輪島高校を受験した志望したどんな思いがありましたか?」
優太くん「愛すべき地元で学んでいきたいという強い思いです。」
「(将来は)輪島で働いてちょっとでも今回の地震の影響を減らせたらと思います。」
父「楽しんだもん勝ちだとずっと言ってきてるので勉強も頑張ってもらって友達とも頑張ってもらって高校生活楽しかったなって終われるような生活がしてもらえればいいなと思っています。」
小住さん家族は、3月末に輪島に戻り新生活をスタートするということです。