石川テレビ

石川テレビ 8ch

石川県内ニュース

お墓等への供花から“お誕生日の花”へ…輪島市で花屋を再開した女性店主 注文内容の変化に顔ほころばせる

輪島にすむ石川テレビの大塚記者が震災後、前を向こうとする奥能登の人を訪ねるシリーズ企画。

今回は輪島市で花屋を営む女性を訪ねました。

仮設住宅の建設が進む輪島市宅田町の敷地の一角にある東樹園(とうじゅえん)はあります。

東さん:
「丁度良かった従業員の純ちゃん」
「本当に地震以来初めて久しぶりやね会えたね」
「そんな色白かった?」
「なんも仕事しんさけ外も出んさけ」

この日、震災以来初めての再開を果たしたのは、店主の東(ひがし)しず子さんと従業員の上野谷純子(うえのやじゅんこ)さんです。

上野谷さん:
「金沢のスーパーの花屋で桃とかみるとそんな時期やよなーと見てました輪島でやっても買う人おるんかなーって思いました」
東さん:
「昨日は火事の朝市にお供えするんやって(買いに来た)」

2月、店を再開してから客のほとんどは墓や仏壇に供える花を購入する人が多かったそうですがこの日は…

東さん:
「ありがとうございます」
Q何の電話?「注文、お誕生日の花をしてほしいって」
Qどんなイメージで?「60代の人って、ちょっと変わったカーネーション入れたらいいかなって。こういう注文が来てうれしい」

東さんの顔にも自然と笑みがこぼれます。

そんな東さん、店を再開するかどうか悩んだと言います。

東さん:
「花屋を辞めるか続けるかのそれだけ」
「みんな他行って帰って来るかもわからんし」

それでも東さんは、輪島に残った常連さんに笑顔になってもらおうと店の再開を決めました。

東さん:
「賑やかな能登、輪島になって欲しいみんな帰って来て」
「お花いっぱいうれてみんなかわいい顔になって欲しい笑顔になって」

最近のニュース