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宿泊拠点の“テント村”入村開始…七尾市で災害ボランティアが本格的に始動「連泊できるので活動時間長く」
今回の能登半島地震は宿泊場所が少ないことなどからボランティアの活動が十分できていません。
そこで登山家の野口健さんなどが七尾市にテント村を設置し25日からボランティアが本格的に活動を始めました。
記者:
「球場のグラウンドにずらりと設置されたテント。きょうから災害ボランティアの宿泊拠点となります」
野口健さん:
「七尾市ボランティア村の入村を開始します」
24日、七尾市の城山野球場に設置されたテント村。
登山家の野口健さんが岡山県の総社市などの自治体と連携して作りました。
その理由は…?
野口さん:
「いろんな被災地を見て参りましたけど、今回の被災地で明らかに違うのはボランティアの数が少ない、ボランティアを見ない。(石川県が)ボランティアに来てくださいというニーズに変わっているのでそこを伝えてもらいたい」
設営されたテントは100張り。
24日は全国からおよそ35人の災害ボランティアが集まり次々と受付をしていました。
これまでに2度県内入りし、災害ボランティアをしている大阪の岡田邦男(おかだくにお)さん。
テント村に大きな期待を寄せています。
岡田さん:
「2月初めて来た時にこういうテント村があったらいいなと思っていたらその通りの物ができた。今回は連泊できるので活動時間も長くなるので、すぐに申し込んだ」
そして25日。
第一陣のボランティアが出発しました。
テント村で宿泊した人を含めおよそ140人が七尾市内の住宅や災害廃棄物の仮置き場などへ向かいボランティア活動を実施しました。
岡田さん:
「前回は午前中1時間しかできなかった。今回は早く来て作業できてよかった。テント村の人はもう少し早い時間から作業したいと思っているけど。100人単位でどんどん来てもらわないと進まない」
能登半島地震の発生からまもなく3カ月。
こうした取り組みでボランティアの作業時間が増え、復旧が加速することが期待されます。
テント村の宿泊は総社市のHPなどで受け付けているということです。