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”能登の好き”のために店を続けたい…能登人「ヒノトモリ・日野貴明さんの思い」

能登に根差した「能登人」をゲストに招き、その思いや取り組みについて伺っています。改めましてきょうは能登フレンチ「ひのともり」のオーナーシェフ・日野貴明(ひの・たかあき)さんです。

日野さんは東京都出身。3年ほど前に七尾市に店をオープンさせました。

日野さんは元々、東京で1つ星のフランス料理店に弟子入りしていましたが、自分の店を持ちたいなと思っていたところ、縁あって珠洲市の典座(てんぞ)というレストランでシェフとなりました。コロナ禍で1度、能登を離れたそうですが、やっぱり能登が恋しくて典座さんの繋がりで3年前、七尾市で今の店をオープンしたといことです。

秋末アナウンサー:
能登半島地震の影響はどの程度だったんでしょうか?

日野さん:
建物に大きな被害は無かったんですが、地元作家さんの食器などがたくさん壊れました。水がしばらく出なかったので店を開けない状態が続きました。コロナ禍の時の経験を生かして、弁当を作るなどして、再建に至りました。
元々フレンチでしたが、もっと気軽に集まれる場所にしたいなと思って、食堂に切り替えて、今は復仇作業に来ている方とか地元の方とかいろんな方に利用してもらっています。

秋末アナ:
特にこだわって作っているメニューは何でしょうか?
日野さん:
唐揚げです。定食と言っても自分が基本的に自分が大好きな物、食べたい物を提供しているんです。から揚げが一番好きです。能登の「いしる」で漬け込んで、タルタルソースも手作りです。

秋末アナ:
お店をリニューアルされて、更なる挑戦を考えているとお聞きしていますが?
日野さん:
金沢市に2店舗目を準備中です。スープカレーの店です。数カ月前に食べたスープカレーが本当においしくて始めようと思いました。金沢市の本多町(ほんだまち)に8月中旬のオープンを目指しています。実は、このお店も能登で店を続けるための策でもあるんです。

秋末アナ:
どういうことでしょうか?
日野さん:
食堂に切り替わった時に、商売的にはどうしても単価は下がってしまいます。でもやっぱり、能登で気軽に集まれる場所を続けたいという思いから、何か能登を支えてくれる、そんな場所を作りたいなと思って金沢に店を作ろうと思いました。

秋末アナ:
能登のどんなところが日野さんをそこまで突き動かしたんでしょうか?
日野さん:
一番は人ですね。県外から移住してきた僕をこんなに暖かく迎えてくださる土地って中々無いなと思って。今までは能登が好きだったんですけど、これからは能登の好きのためにこれからお店を続けていきたいなと言う思いと、また金沢の店は能登のためとも言いましたが、金沢は金沢で地元の方にも観光客にも会って良かったなって言う場所にしたいなと思っています。

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