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北陸新幹線敦賀以西「最適ルートは?」石川県議への調査で“米原ルート”最多 知事は否定的で足並み揃わず

県議会は米原ルートの再考を促す決議を賛成多数で可決しました。
石川テレビは県議会議員にアンケート調査を行い病気療養中の中村県議と議長を務める善田議員を除く全員から回答を得ました。
最適なルートを訪ねたところ、「小浜京都ルート」が4人、「米原ルート」が26人、「その他」が第二会派の未来石川や共産党の議員を含む9人です。
この最適なルートについては、自民党県議の中でも意見が割れています。
小浜・京都ルートを選んだ4人の理由は「政府が決定したこと」「乗車時間と料金のメリットが大きい」ことなどを挙げています。
国交省が2016年に試算した結果によると、「小浜・京都ルート」だと金沢・新大阪間の所要時間はおよそ1時間20分。これに対し「米原ルート」だとおよそ1時間41分となります。
また料金も8740円と1万1190円で、小浜京都ルートの方が安く抑えられます。
一方、今回決議された「米原ルート」を賛成した県議の理由は「工期」と「コスト削減」です。
国の試算で想定される工期は「小浜・京都ルート」が15年なのに対し、「米原ルート」は10年。
建設費用も2兆円を超える「小浜・京都ルート」に対し、「米原ルート」はおよそ5900億円と3分の1以下です。
最近は物価や人件費が高騰しているのでさらに上振れる可能性もあります。

日本(にっぽん)維新の会は18日、米原ルートに変更するよう国に求める提言書を国交省に提出しました。
一方、地元選出の国会議員、自民党石川県連の佐々木紀(ささきはじめ)会長はこうした動きについて「一日でも早く関西までつないでほしいという思いだと理解している。ただ、様々な検討を重ねて小浜・京都ルートに決定しているので、まずは必要なデータを集めて早く見通しを示すことが重要だ」と話し、米原ルートについて再検討する段階でないとしています。

政府・与党が1度決めたルートを覆すのは大変なパワーが必要ですが、福井・富山だけでなく、馳知事も米原ルートには否定的で足並みはそろっていません。
ただし、小浜・京都ルートが一向に進んでいないことも事実です。
与党プロジェクトチームは年内に詳細なルートや工期、事業費などを出して来年度末までに着工を目指すとしています。
話を進めるためにもまずは石川県関係者が一枚岩にならなければなりません。
皆さんはどのルートが最適だと思われるでしょうか?

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