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輪島市朝市組合の冨水長毅組合長に”朝市”復興への思いを聞く

秋末械人アナウンサー:
金曜日のイットは、能登に根差した「能登人」をゲストに招き、そのお話を聞いています。輪島市朝市組合の冨水長毅組合長です。

地震の発生から半年が経った今月1日午後4時10分、冨水さんをはじめとする輪島市朝市組合のメンバーが朝市通りで黙とうを行いました。改めて半年が経った今のお気持ちはいかがですか?

冨水長毅組合長:
震災から半年がたちましたが、1日に朝市通りであの風景を見た時には、まだ時間が止まっているようで、何も変わっていないと改めて思いましたし、復興するには、まだ相当な年月が必要だと感じました。

秋末アナ:
そしてご存じの方も多いと思いますが、輪島市朝市組合に所属するメンバーの皆さんは、3月から「出張輪島朝市」を開催されています。各地で多くの方が訪れているそうですね。

冨水組合長:
そうですね。3月23日に金沢市金石港で震災後、初の商いとなる第一回出張輪島朝市を開催し、約13000人にも及ぶお客様に来場して頂きました。輪島からはもちろん、遠く県外からも足を運んでいただいた方もいて、本当にうれしかったですし、また金石地区の皆さま方に対しても、感謝の気持ちでいっぱいになりました。このご恩は決して、忘れる事はありません。

秋末アナ:
その後、県内はもちろん、県外の様々なイベントにお呼び頂き、今は全国を駆け回って多くの方から励ましの声を頂いています。この3カ月間だけでも多くの場所に出張されていることが分かりますね…そしていよいよ、来週10日から、地元輪島市でも出店するんですよね?

冨水組合長:
そうなんです。株式会社ヤスサキ様よりご協力を頂き、輪島市内で最も大きなショッピングモールであります「ワイプラザ輪島店」の館内で出店する事が可能となり、いよいよ地元で常時、出張輪島朝市が開催できる事となりました。館内では、おなじみのオレンジ色のテントが並びます。また、食品衛生法を考慮し、冷蔵ケースなども完備しており、安心してお買い物が出来るようになっております。

秋末アナ:
輪島で出店することは、皆さんの願いでもあったのではないでしょうか?

冨水組合長:
そうです。私が最も懸念をしていた事は、今現在、県内外で開催をしています出張輪島朝市に参加が出来ない方々の事でした。輪島市内ならであれば動ける、働けるという方が、一定数いると言う事が分かっていました。こうした組合員の方への販路を確保する事が課題でありましたので、出店が出来る事が、何よりのメリットだと考えています。

秋末アナ:
10日には多くの市民の方に足を運んでもらいたいですね。

冨水組合長:
そう願いたいですし、私たち組合員もしっかりと準備をして臨みますので
輪島市民の皆さまはもちろん、近隣の皆さまにもぜひ足を運んで頂きますよう、お願いします。

最後になりますが、私たちの目標は、元の朝市通りで出店する事です。
先は長く、時間もかかると思っていますが、まずは出来る事から、
一歩一歩取り組んでまいりますので、どうか皆さん、応援をよろしくお願いいたします。ワイプラザでの出張輪島朝市は当面行われる予定で、初日となる10日は20店以上が出店し、輪島塗や干物、野菜などを販売します。

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