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被災建物の公費解体で発生…災害廃棄物の海上輸送を前に船への積み込み 石川県内初の取り組みで処理加速へ

県内で初となる災害廃棄物の海上輸送です。能登町の宇出津(うしつ)港で災害廃棄物の海上輸送が始まるのを前に、10日は船への積み込み作業が行われました。


リポート:
「能登町の宇出津港で船に載せられているのは公費解体で発生した解体ごみです。陸路に加えて行われる海上輸送でより多くのごみが迅速に運ばれることが期待されます」

能登町の宇出津港で行われるのは災害廃棄物の海上輸送。10日は船への積み込み作業が行われました。船は11日あさ、新潟県の港へ向けて出航することになっていて、到着した廃棄物は粉々に砕かれ セメントを製造する際の燃料として使われます。

陸路での輸送に加えて行う海上輸送の目的は、災害廃棄物の処理を加速させること。能登町によりますと船で一度に運べる量は陸路での輸送に使われるトレーラー33台分だということです。

能登町では8日の時点で2700棟余りの公費解体を想定していて、これまでに90棟で工事が完了しています。7月中には公費解体を行うチームを現在の倍となる50班に拡大し、ひと月200棟のペースで工事を進める方針です。

能登町災害廃棄物対策室・南山寛幸さん:
「ようやく解体のスピードがあがってくる(海上輸送により)仮置き場が逼迫する心配がなくなって住民の方にとってはもっと早くという声があるのでどんどんそれに応えていけるかなという風に思っております」

災害廃棄物の海上輸送は 珠洲市でも7月下旬から行われます。

これを受け馳知事は…

馳知事:
「当然解体棟数が増えれば持ち込まれてくる廃棄物、最終処分するものもあるし船で運んで行ってセメントの燃料にしてもらうもの増えるに決まっていると思っています。そこを目詰まりしないようにすることが大事」

そのうえで、災害廃棄物を仮置き場から円滑に搬出しながら受け入れ先の確保を進めていく必要があると話しました。

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