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進路は西寄りに…台風10号 30-31日にかけ石川県内に最接近か 能登半島地震後初の本格的接近に警戒

強い台風10号は今月30日から31日にかけて県内に最接近するとみられます。能登半島地震発生後初めて本格的な台風接近となり、県は各部局を集めた会議を開き、防災対策の強化や各市や町との連携体制などを確認しました。

県は26日午前、各部局を集めた会議を県庁で開催し、台風10号への対応を確認しました。

能登半島地震が発生してから台風が県内を直撃するのは今回が初めてで、復旧作業が続いている被災地では台風への早めの対策が必要だとして、防災体制の強化を確認しました。

また、各市や町の住民に対し、台風への早めの備えをする事を周知するよう市や町に通知することを決めました。

馳知事:
「台風10号の心配があります。被災地は地盤が軟弱で脆弱になっている地域も多くあります台風にお備えいただきたいと思っています。」

それでは、ここから台風10号の詳しい情報について気象予報士の粟原さんに伝えてもらいます。台風10号の進路ですが先週の予報からだいぶ変わりましたね。

粟原気象予報士:
「先週は紀伊半島付近に上陸する予報でしたが、進路がだいぶ西寄りに変わりました。現在は、九州に上陸して県内に最接近するのは先週の予報から2日遅れの30日金曜日ごろになりそうです。今のところ九州から日本列島を縦断するような形で陸地を進む予報となっています。上陸前の最大風速は45mの「非常に強い台風」なんですが、県内に最接近する30日には最大風速は30mの「普通の台風」となる見込みで、勢力は弱まった状態で県内に最接近するとみられます。ただ太平洋の沿岸を進む予報から日本海に抜ける予報までまだ予報にだいぶ幅があります。台風の接近まで余裕ができましたので備えを万全にしながら今の段階では今後の情報に注意していくしかないかと思います。」

この台風10号の影響で、二学期のスタートに影響が出ています。輪島市は二学期のスタートを、今月30日から来月2日に延期すると発表しました。

輪島市教育委員会によりますと、輪島市の公立小中学校は、今月30日に二学期の始業式を行う予定でした。しかし台風10号の接近で、子どもたちが安全に登下校できる状況にない可能性があるとして、来月2日に延期しました。

なお28日から30日に始業式を予定している、白山、野々市、宝達志水町、金沢市の一部は、対応を検討中だという事です。

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