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利用者や運転士が大幅減少…能登で公共交通の新たな計画を策定するための初会合 効率的な交通網整備が急務

人口減少やコロナ禍に加え、能登半島地震の影響で利用者や運転士の数が大幅に減少している能登の公共交通。こうした状況を打開しようと新たな交通計画を策定するための初めての会合が開かれました。

穴水町で開かれたのは能登地域の公共交通を見直し再構築するための協議会。県や各自治体に加え北陸鉄道やのと鉄道といった公共交通機関などからおよそ50人が出席しました。能登地方では鉄道やバスを利用する人の数が大きく減少していて、このうち路線バスの利用者数は去年までの10年間で35パーセント減っています。運転士不足も深刻で、協議会ではタクシーの代わりに一般ドライバーが運転するライドシェアなど新たな交通手段を活用する案について話し合いました。

北陸鉄道 高橋航自動車部長:
「運転士不足は本当に深刻な問題でございまして未来に向けての公共交通網を作り上げていかないといけないなというところで相当効率的な交通網を描いていかないといけないと私どもも思っております」

協議会では宝達志水町以北の9つの自治体を対象にした広域的な交通計画を策定することにしていて、来年3月までに1次計画の内容を決める方針です。

さらに協議会では金沢と能登を結ぶ特急バスについて来月7日からダイヤを変更することが発表されました。これまで金沢から輪島・珠洲・能登町宇出津(うしつ)に運行していた特急バスについて直行便が輪島方面のみとなり、珠洲や宇出津方面については穴水駅かのと里山空港で乗り換えが必要になります。その上で、各方面とも1日の運行本数を増便するということです。

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