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狛江市で高齢女性が死亡した強盗事件 当時19歳の男に懲役25年求刑 検察側「大きな減軽は妥当でない」

2023年1月、東京都狛江市で高齢の女性が死亡した強盗事件で強盗致死などの罪に問われた白山市出身の男に対し検察は懲役25年を求刑しました。

白山市出身で住所不定、無職の中西一晟被告(当時19歳)は2023年1月、仲間と共謀し東京都狛江市に住む女性(90)をバールで殴って死亡させた上、腕時計などを奪った罪などに問われています。この事件は「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされる広域強盗事件の1つで、中西被告は実行役と見られています。29日、東京地裁立川支部で開かれた裁判では被害者の息子が弁護人を通して心情を述べました。

「母は死の間際『お父さん助けて』と言っていたそうです。バールで暴行されながら取った必死の行動が、20年以上前に亡くなった伴侶へ助けを求めることでした。極刑にならないのであれば出来るだけ長く、刑務所にいて欲しい」。

検察側は、中西被告が強盗に暴力が伴うことを認識していたとして、強盗致死罪が成立すると主張。中西被告が当時19歳の少年だったことを踏まえても大きく減軽するのは妥当ではないとし、懲役25年を求刑しました。

一方の弁護側は、中西被告は暴行を加えておらず、仲間にひどく叱責されて恐怖心を持ち指示に従ったに過ぎないとして強盗致死罪ではなく強盗罪にあたると主張し、懲役13年の判決を求めました。その後中西被告は証言台に立ち、「地下室での暴行を止められなかった自分を許さずに生きていきます」と話しました。判決は、9月6日に言い渡される予定です。

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