台風10号は「サンサン」台風11号は「ヤギ」台風の名前は14カ国で順番につけていた

09/05(木) 17:00

「粟原さんのお天気アワー」ここからは気象予報士の粟原さんとお伝えします。台風10号が通過したところですが、また新しい台風が発生しました。5日午後3時、日本の東の海上で台風12号が発生しました。太平洋高気圧の縁を回って北上しますが、勢力は強くならない見込みで、日本への影響は無さそうです。

台風11号はどうなりましたか？現在、南シナ海にあり、このあと西寄りに進みますので日本への影響はありません。ちなみに台風11号の名前は「ヤギ」といいます。

実は、台風には、今年発生した順番につけられる番号以外にもひとつひとつ名前が付けられているんです。アジアの14カ国が加盟する台風委員会というのがあります。そこで決められています。そして各国が10個ずつ出し合った140個の名前を順番に使っています。台風は、1年間で25個ほど発生しますので、5～6年でひと周りすることになります。なお台風11号の名前の「ヤギ」は日本が提案したものです。

日本が提案した10個の名前は、コイヌ、ヤギ、ウサギ、カジキ、コト、クジラ、コグマ、トケイ、トカゲ、ヤマネコです。この名前は、星座の名前から取っているんです。気象と天体はイメージでもつながりますし、文字数が少なくて発音しやすいものを選んでいるようです。また、大きな被害をもたらした台風は名前が変更されてしまったりします。そういえば、先日の台風10号は何て名前だったんですか？台風10号は「サンサン」でした。これは、香港が提案した名前で「少女の名前」という意味だそうです。

先ほど発生した台風12号は何て「リーピ」になります。こちらは、ラオスが提案した名前でラオスにある滝の名前だそうです。このように台風の名前にも注目しながら、備えを万全にしておきましょう。