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石川県内で詐欺相次ぐ1日で2300万円あまりの被害発覚…SNS型詐欺で今年だけで6億8000万円超に

石川県内ではオレオレ詐欺などの特殊詐欺やSNSを使用した投資詐欺が相次いで発生していて5日だけで金沢市や白山市、七尾市であわせて2300万円余りの被害が発覚しました。

この内、七尾市では今年4月、50代の男性のSNSに女性を名乗るアカウントからダイレクトメッセージが送られてきました。男性はその後やり取りを重ね今年5月、その女性を名乗るアカウントから「マイニングで儲けてみるのもいいでしょう」などと暗号資産への投資話を持ちかけられたという事です。男性は5回にわたって相手が指示したサイトに時価およそ1400万円分の暗号資産を送金したと言う事です。その後、男性が出金しようとしたところ女性を名乗るアカウントから「出金には税金がかかる」と言われたため、不審に思い、警察に相談したところ詐欺だったと言う事です。

また金沢市では今年8月、80代の男性の携帯電話に男性の長男を名乗る男から電話があり「ほかに交際相手がいる女性を妊娠させてしまい、交際相手の男性に示談金350万円を払わなければならなくなった。お金を用意してもらうことができないか」などと言われ話を信じた男性が県内の路上で交際相手の男性の親族を名乗る男に現金400万円を渡しました。現金を渡した3日後に長男本人と連絡がとれたことからだまされたことがわかったと言う事です。

また白山市では今年8月、50代の女性が自宅でパソコンを使用していたところ突然画面が動かなくなり「サポートセンター」の文字と電話番号などが画面に表示されました。女性は表示された電話番号に電話したところ片言の日本語を話す外国人のような名前を名乗る男から「あなたのパソコンは修理が必要。電子マネーを購入し、番号を教えてください」などと言われ7回にわたって白山市内の複数のコンビニで電子マネーを購入し、相手にコード番号を伝えおよそ210万円分をだまし取られました。女性は「打ち間違いなのでもう一度入力してほしい」などと何度も指摘されたことから不信に思い、詐欺に気づいたということです。

同じく白山市では今年1月40代の女性がSNSで知り合ったアカウントから投資話を持ちかけられ今年8月までの間にインターネットバンキングで指定された複数の法人名義の口座に7回にわたりおよそ360万円を送金したということです。女性が運用状況を確認するためにダウンロードしたアプリを開いたところ数千円を残して残高が消えていたことから警察署に被害届を提出したということです。

県内では今年8月までにSNSを使用した詐欺だけで58件発生していて被害総額は約6億8200万円に上るということです。警察は電話で金の話題が出たら周囲や警察に相談すること、実際に会ったことがない人の話などは信じないようにすることなどを呼びかけています。

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