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豪雨被害から4日で再開…「誰か動き出したら必ず周りも」父の故郷・輪島でカフェを営む店主 復興への力に

石川県内では26日、4600戸あまりで断水が続いています。そんな中でもいち早くカフェをオープンさせた男性を取材しました。

輪島市の南志見地区。豪雨災害から4日が経ったきのう1軒のカフェにのぼりが立ちました。

「こんなん早くないとだめみんな食うものとか飲み物とか困っている」

店をオープンしたのは奥田和也(おくだかずや)さん。断水が続く中での再開でした。今月21日、店がある南志見地区は 近くの川が増水し住宅や堤防を飲み込みました。

「どんどんひどくなったし行くところもないしそのへんまで水来ていていけいけって言うけど行くところもないし逃げるタイミングを失った判断おそかったんやけど」

開店準備中だった奥田さんと社員は一時、孤立状態に。店は浸水を免れたものの作業場として使っていた倉庫には泥が流れ込みました。

「まだここコンクリートやしいいけど、床上浸水とか大変明るいニュースとかないしね少ないねまだまだ」

7年前、父の故郷だった輪島市に移住しカフェ「ココハサトマチ」を始めた奥田さん。

「ひどいと思うやろう、すんげえ片づけた、これで」

元日の地震で店は被災しましたが復旧工事や公費解体を行う作業員に弁当を提供するなど何とか営業を続けてきました。その矢先の豪雨災害。再び、水や電気のない生活に戻りました。

Q 今から向かうのは?
「自宅、町野の時国まだ一回も見とらん」

豪雨のあと初めて町野町にある自宅を見にいくことにしたのです。

「ああひどいな…埋まっている、かたむいている。もうないんかと思った、最初最初友達からお前んち流れとるぞって。流れとらんやん。(泥)浅かったしちょっと柱歪んでいるけど直せる範囲。被災者は被災者やけど動ける。家、お店も浸かってしまっていたらできんけどおれら浸かっていないしやれるだれかそうやって動き出したら必ず周りも動き出す」

25日、電気が通るようになった店に開店準備をする奥田さんの姿がありました。

社員:
「震災も豪雨災害も社長が前向きに、復興にむけて頑張ってくれているので私たちも頑張らんなん」

水はまだ通っていないため調理に使う水はポリタンクで給水し運んできました。

メニューはこれまで通り。常連客20人分の弁当を用意しました。

早速、復旧工事の現場で働く作業員が弁当を取りにきました。

「いらっしゃい」
「うれしい」
「白いごはん食わないと力出ない」
「しばらく2,3日すみませんきょうからやっているしまた対応するし多少無理言ってください」

客:
「おいしいですいつも食べている元気をもらっている」
「電気がついているだけでのぼりがでるだけで前向きになれるみんな下向いているので明るくなる」

「また昼からもがんばってきます」
「ごちそうさまでした」

「ココハサトマチ」度重なる災害があってもこの地で営業を続けています。

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