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行方不明女性の捜索続く…奥能登を襲った記録的豪雨から1カ月 今も32の避難所に約400人が身を寄せる

先月21日に奥能登を襲った記録的豪雨から21日で1カ月。輪島市の各地で黙祷が捧げられました。行方不明となっている女性の捜索も続けられています。

あの日から21日で1ヵ月。

町野川で黙とうする男性:
「あの日がなかったらって、そう思います」

川は穏やかさを取り戻したものの茶色く濁り、橋脚には流木がたまったまま。

男性:
「雨が降るとまた通行止めとか崩れるんじゃないかとか、そればっかり。普通に戻りたいっていうか、普通に通れるとか、普通に会社通えるとか、そう思いたい。それだけです」

「黙とう」

輪島市役所でも1時間の雨量が観測史上最大を記録した時間に合わせて黙とうが捧げられました。塚田川(つかだがわ)が氾濫し、住宅4棟が流された輪島市久手川町(ふてがわまち)には花やお菓子などが手向けられていました。

近くの住民:
「田んぼの土手が滝のようにザーッと流れてひどかった」

先月21日の記録的豪雨では14人が亡くなり1人が行方不明となっているほか47人が重軽傷を負いました。

リポート:
「町野川の河口にあたるこちらの海岸ではきょうも安否不明者の捜索が続いています」

輪島市では今も行方が分かっていない町野町の中山美紀(なかやまみき)さんの捜索が続いています。21日は曽々木海岸でおよそ30人の警察官が流木をかきわけたりドローンを海の上に飛ばしたりして手がかりがないかくまなく探しました。生活の再建に向けても厳しい状況が続いています。

県内では1487棟の住宅が全壊や浸水の被害を受け現在も32の避難所に391人が身を寄せているほか43人が七尾市の旅館などに2次避難を続けています。

坂口茂市長:
「二重の災害で心も折れる、そんな思いだと思いますけれども、多くの全国からの力も借りながら、必ず復旧復興を成し遂げてより豊かで安心して暮らせる輪島市、ふるさとをしっかり作っていきたいと思っていますので、一緒に頑張っていきましょう」

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