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全国の子供達に学びの機会を…能登の被災地に『修学旅行』の誘致を検討 令和9年度からの受け入れ目指す
能登半島地震や豪雨災害で被災した能登地方。復興を目指す上で欠かせないのが観光客です。このため県は、能登の被災地に修学旅行を誘致し、自然の脅威や防災の大切さを学んでもらうプログラムを検討しています。その一回目の検討会が輪島市で開かれました。
のと里山空港で行われた修学旅行向け震災学習プログラムの検討会議。奥能登2市2町や旅行会社の担当者など16人が参加しました。そもそも震災学習プログラムとは、被災地を修学旅行で訪れてもらい、子どもたちに自然の脅威や防災の取り組みを学んでもらおうという試みです。これまで、東日本大震災や西日本豪雨の被災地などでも行われてきました。
13日の検討会では、それぞれの市や町の担当者から修学旅行の受け入れ候補地として地震で隆起した輪島市の鹿磯漁港や鴨ヵ浦塩水プール、一部崩落した珠洲市の見附島などが提案されました。
珠洲市の担当者:
内浦側の沈下、外浦側の隆起の海岸そういったところを学習プログラムに組み込まれればなと思っております
志賀町の担当者:
実際原子力発電所では、様々な作業員の方がすごく動かれていまして今後の減災というところでお話する機会があってもいいのかなと
また、地震で被災した店舗の事業者から話を聞き、子どもたちが災害について学ぶプログラムなどについても検討を進めることになりました。これに対して専門家は…
金沢大学人間社会研究域 青木賢人准教授:
能登をぐるっと一周回るとありとあらゆる震災を学ぶことができるんです。ですからぜひ周遊型にできるようにしていただきたい。だれを呼ぶのかによっても見せ方がかわる、でも全体を俯瞰してみないと地震の総合的な怖さがわからない俯瞰とローカルな部分というのを対比しながら提供できるいいんじゃないかな
この他、旅行会社の担当者からは、オンラインツアーとしての販売も可能であることや教育旅行の先に一般旅行を見据えることでより経済効果が期待できることなどがアドバイスされました。
県観光連盟コンテンツ造成事業部 大西洋彰部長:
被災した皆さんのなりわいの再建といった部分を石川県ならではの災害学習プログラムの一つのテーマとして取り組んでいきたいなと思っていますので、そういった目線も加えながらプログラム作りに取り組んでいきたい
修学旅行の誘致は、通常2年前から始まります。このため2025年3月下旬までにプログラムの内容を固めて2027年度からの修学旅行での受け入れを目指します。