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つながり取り戻すきっかけに…能登半島地震の被災地で“年賀状作り”「来年こそは平和で」日本郵便が手伝う

珠洲市では家屋の倒壊などでパソコンやプリンターを失った人たちのために年賀状を作る催しが開かれました。それぞれが年賀状に込めた思いとは?

能登半島地震で津波に襲われ多くの家が崩れた珠洲市三崎町。公民館で10日に行われていたのは年賀状作りです。日本郵便北陸支社が被災して年賀状作りが困難な人たちのために奥能登で行っているこの取り組み。仮設住宅などに住む人たちがパソコンやハンコを使って年賀状を作りました。

参加した女性:
「新年って祝いたくもない…みたいな気持ちはするけど。でもまあ正月やさかいに。これくらいでいいかもしれん」

自宅が大規模半壊した女性。年賀状を出すか迷っていましたが自分が元気でいることを住所が分かる人にだけでも伝えようと思うようになりました。

参加した女性:
「おめでとうじゃなくていいんだって。感謝を伝えるだけで」

郵便局の職員に印刷してもらい出来上がった年賀状は…

女性:
「明るくていいと思います。暗い気持ちになっているのでわざと明るいのにしてもらいました。平和で明るい年ならいいなと思います」

「あけましておめでとう」にかえてそれぞれが込めた願い。

参加者:
「いい感じー、平和で。なんか私が望んでいることが全部書いてある」

1枚1枚、ハンコを押して年賀状を作る人もいました。選んだメッセージは「平和で穏やかでのんびりした1年でありますように」

女性:「家が全壊して自分も病気になったりして、来年こそは平和で家も建つように、みんなが元気になるようにという意味で選びました」

郵便局の担当者:
「郵便局もこんなことしかできないので」
女性:
「年賀状で繋がるっていいですね」

来年の年賀状は仮設住宅や避難先など、バラバラになった人たちのつながりをとり戻すきっかけになるのかもしれません。このイベントは12日、輪島市の三井保育所でも開かれます。

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