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9月の豪雨で浸水…輪島の一部仮設住宅で復旧終わり再入居 住民「元の家の解体もしなきゃ…何となく不安」
9月の豪雨で浸水被害があった輪島市の仮設住宅団地。一部の住宅で復旧工事を終え13日から「再入居」という形で仮設住宅での生活を再開しました。
岩藤すずさん:
「ここ。ここで寝とってんけど雨が降ってきて、そことこっちと雨漏りが…」
輪島市の岩藤二三雄さん、すずさん夫婦。2人で暮らす家は「全壊」と判定されていて、家のあちこちに雨漏りの跡が。ここで3カ月近く寝泊まりしています。
すずさん:
「天井も崩れていなかったし怖いっていう気持ちはなかった」
(大きな地震が)1回来た。揺れてね、びっくりしたわ」
危険な状況の中で生活をする理由、それは…9月の奥能登豪雨です。岩藤さんが住んでいた宅田町の仮設住宅は豪雨で158戸のうち153戸が床上浸水。復旧工事のため、住民は一時的に退去することになりました。
二三雄さん:「ここや」
岩藤さんの部屋を含む復旧工事が終わった一部の仮設住宅で改めて鍵の受け渡しが行われました。
二三雄さん:「鍵もらったんや」
すずさん:「水がついてからどんなのになったのか全然入られんもんで」
およそ2ヵ月半ぶりに仮設の「我が家」へ。
二三雄さん:「きれいになってる」
すずさん:「嬉しいです」
ボランティアによる家電の搬入も終わり、ようやく仮設住宅での暮らしが戻ってきました。
すずさん:「(元の家よりも)ここにおれば安心かな。仮設だしね、雪は降ると思うけど」
こう話す一方で、全ての不安が消えた訳ではないといいます。
すずさん:「元の家も解体しなきゃいけないし仮設入ってても狭いしね。なんとなく不安やけど」
宅田町の仮設住宅では今も復旧工事が続いていて今月26日までに順次入居が再開される予定です。また輪島市と県は来年の梅雨までにこのエリア一帯に雨がたまらないような対策工事を行うことを検討しています。