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大阪-和倉温泉間の“直通便”求める…「サンダーバード臨時便運行の働きかけを」七尾市長らが馳知事に要望
北陸新幹線の敦賀延伸で県内での運行が廃止された特急サンダーバード。七尾市はこのサンダーバードについて大阪から和倉温泉まで直通の臨時便の運行をJRに働きかけるよう県に要望しました。
26日、馳知事のもとを訪れた七尾市の茶谷市長や和倉温泉の関係者たち。
七尾市・茶谷市長:
大阪からは様々な旅行先がある。そういう中で1回乗ったら和倉温泉に着くというサンダーバードが重要と考えておりますので、まずは臨時便でも走らせていただいて利用者を増やしていって便数を増やしてもらえればありがたい
和倉温泉の復旧が徐々に進む中、2024年県内での運行が廃止された特急サンダーバードの臨時便運行を県からJRに働きかけるよう要望しました。これに対し、馳知事は…
馳知事:
復興に向けての大きなはずみとなる案件だと思いますので、近いうちにJR西日本の長谷川社長ともお会いする予定ですので改めてお願いをしておきたいと思います
このように述べ、積極的にJRに働きかける姿勢を示しました。
特急サンダーバードはこれまで大阪と和倉温泉を1日1往復つないでいましたが2024年3月の北陸新幹線、敦賀延伸に伴って大阪ー敦賀間のみとなり県内での運行が廃止されました。これにより、関西方面から和倉温泉に来るためには乗り換えが2回必要になったほか料金も2690円高くなっています。一方、和倉温泉の状況ですが旅館組合に加盟している21の施設のうち、現在4軒が営業しています。さらに2025年は新たに4軒が受け入れを再開する見通しです。まだまだ完全復旧とは言えませんが徐々に受け入れ体制が整いつつある中、市は集客に向けて臨時便を要望したわけです。どのタイミングの臨時便を市が求めているのかというと具体的には決まっていません。ただ、茶谷市長は「和倉温泉で復興イベントが開かれるタイミングに合わせてセットで臨時便を運行してもらいたい」と話していました。
七尾市が25日発表した当初予算案には能登演劇堂での震災復興公演や長谷等伯展の開催。そして青柏祭など祭りの開催を支援する予算も盛り込まれています。住まいやなりわいの再建はもちろん、七尾市はこうしたイベントを通してにぎわい創出に力を入れていくことになりそうです。この流れをサンダーバードが後押ししてくれるのか、今後も注目です。