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石川テレビニュース
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地下鉄サリン事件から3月で30年…オウム後継団体『山田らの集団』拠点近くの住民「風化は絶対させない」
オウム真理教による地下鉄サリン事件から来月で30年となります。石川県金沢市には現在も後継団体の拠点があり住民が不安な日々を過ごしています。
金沢市役所で開かれた会議に参加したのは、金沢オウム真理教対策協議会のメンバーや県警、公安調査庁の職員などおよそ20人です。金沢市にはオウム真理教の後継団体、『山田らの集団』の拠点があります。
公安調査庁職員:
昨年12月、金沢市内にあるいわゆる「山田らの集団」に対する立ち入り調査を実施しました。(オウム真理教教祖の)麻原に対する帰依心、これを依然として維持しているのをうかがわせる事実がいくつか見つかっております
無差別に化学兵器が使われ多くの死傷者を出した地下鉄サリン事件から3月で30年。事件の風化を防ぐため啓発動画を放映したりチラシを配布したりすることが決まりました。
記者:
金沢市昌永町にある「山田らの集団」の施設です。こちらには現在も信者が4人ほど出入りしているということです
20年以上前からこの場所で形を変えながら活動するオウム真理教の後継団体「山田らの集団」。地域住民らが作る対策協議会がいまも週に3回ほどパトロールを行うなどして監視を続けています。公安調査庁が2024年12月に立ち入り調査を実施したところ、建物の中には今もオウム真理教の教祖、麻原彰晃の写真や説法を収録した教材などが多数保管されていました。
金沢オウム真理教対策協議会 畠善昭会長:
彼らにとって一番嫌なことは地域住民の監視だと思っています。風化を絶対にさせないように我々が後世に伝えていかなければならない。この責任は我々に大きくあると思っています。最終的には(団体の)解散もしくは撤去を目指す。そこまでできるかどうかわかりませんけれども一生懸命頑張っていきたい