旧中能登町立久江小学校 (7月12日放送)

   
中能登町久江地区の久江小学校は、児童数の減少で今年132年の歴史に幕を閉じ、現在、久江小の木造校舎は児童館として使われています。
 
その久江小学校校歌の歌詩は、昭和31年に文豪室生犀星が作詞しました。
 

創立80周年記念として、犀星に作詞を依頼したものですが、久江を訪れたことがない犀星は、能登のイメージから校歌の三番の歌詞に「海の母校」と書いていました。
周りに海がない久江に「海の母校」の歌詞は合わないと感じた当時の校長は、何度も犀星を訪ね、詩の直しを頼みました。その熱意に押され、ついに文豪が「海の母校」を「われらの母校」と直すことに応じたというエピソードが残っています。

    
犀星が作詞した久江小学校の校歌は、後世に歌い継いでいって欲しいと地元コーラスグループのメンバーがCDに録音して配るなど、地域の人たちにとって大きな誇りです。

コーラスグループの皆さんと久江地区の子ども達の校歌の歌声が木造校舎に響きます。
  
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