金沢市立金石町小学校 (8月16日放送)

      

海沿いまで歩いて約10分。
校舎内には、日本海や金石の町並みが広く見渡せる展望台がある金沢市立金石町小学校。

校歌も海を称える歌詞が印象的です。

    

その校歌は、文豪・室生犀星が作詞しています。
犀星は、19歳の時、金石にある尼寺・海月寺に下宿していて、金石町小の旧校舎(明治時代)の斜め向かいにあった 金沢区裁判所金石出張所に給仕として勤めていました。

2009年7月21日。犀星生誕120周年を記念して、
そのゆかりある、海月寺に金石町小の6年生が集まり、校歌を歌いました。

    

犀星にとって、金石での生活は、かけがえないものとなり、金石を舞台にした数々の作品を発表しています。

その深い思いが海の勢いと雄大さを歌った校歌からも感じられます。

    
犀星は金石の海で青春時代の揺れ動く心情の詩を読みました。
海の詩はすべて金石で読んだというほど思い出深い場所。
犀星は上京してからも帰郷のたびに金石を訪れていました。
    

校歌を歌う子供たちにとっても海は大切なふるさとです。
犀星の心に生き続けた美しい風景を守ろうと子供たちは毎年海を掃除しています。
犀星が愛した金石の海。校歌によって歌い続けられ、金石町小の子供たちの心にも深く刻みこまれます。

    
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