金沢市の南にある山、野田山や倉ヶ岳を望む静かな住宅地にある、金沢市立泉野小学校。
周辺は、図書館や体育館、高校などが立ち並ぶ文教地区です。お寺も多く、明治の初め頃までは寺子屋教室が開かれていました。地球の自転に関する研究などで知られる、世界的天文学者の木村栄も当時の寺子屋で学んだ１人です。

今年で創立５０年。教育の土壌豊かなこの地で育つ、泉野の子どもたちが大切にしているのは、校歌の３番にも出てくる「ひいらぎの木」。校門の横に植えられ、校章はひいらぎの葉をかたどっています。ギザギザと尖った葉が、徐々に角が取れて丸くなっていくひいらぎのように、子どもたちも、今は積極的に自ら学ぶ心を育もうというのです。

放課後になると、自主練習を始める金管クラブの子どもたち。去年のマーチングバンド全国大会で見事金賞に輝きました。「積極的に自ら動く」力が、日本一の子どもたちを育てているのです。