旧加賀市立瀬越小学校 (5月15日放送)
古くから竹の浦と呼ばれる加賀市大聖寺瀬越町には、懐かしい小学校の風景があります。旧加賀市立瀬越小学校。 昭和42年、閉校になった郷愁を誘う建物は、平成12年に解体の話が持ち上がりました。 しかし、思い出の校舎を残し、町の活性化に役立てたいという地域の人たちの熱い思いにより、文化交流の場「竹の浦館」として活用されることになりました。
かつては小さな村ながら北前船船主の屋敷や蔵が連なる栄華を誇っていた瀬越。 旧瀬越小学校は、昭和5年、人材育成を願う瀬越の二大船主、大家、広海の両氏の寄付により建てられました。
今も屋敷の塀や三連の蔵が大聖寺川沿いに残る大家邸。 現在の当主は六代目大家紹嘉さん。 懐しい講堂で、校歌を歌った大家さんはじめ卒業生のみなさん。 瀬越の風景は変わりましたが、昔ながらの校舎と校歌は先人の教育にかける情熱と故郷への思いを今に伝えます。