小松市立日末小学校 (6月12日放送)
県内有数のイチゴの産地、小松市日末町。 周囲に田畑が広がる小松市立日末小。 日末小では、地域について学び、故郷を愛する心を育んでもらおうと地域特産のイチゴ栽培を20年以上前から4年生が続けています。
地元農家の人から教わりながら子どもたちが作ったイチゴは毎年、高齢者施設や保育園にプレゼントし、日末小学校は地元で「イチゴの学校」と呼ばれ親しまれています。
校舎の玄関に入るとすぐ、日末小学校出身の宮本三郎記念ホールがあり、絵や写真が飾られています。 宮本三郎画伯は、17歳で画家を目指して上京するまで学校近くの小松市松崎町で育ちました。
日末小学校の文集「ひずえ」の表紙は、昭和37年の第一号から今も、宮本画伯が描いた元気に伸びる「ゼンマイの絵」です。 子ども達の健やかな成長を願う画伯の思いが込められています。
宮本三郎画伯は戦時中、郷里に疎開していました。その時、子どもの頃の思い出を絵に描いています。宮本画伯自身の少年時代を描いた風景の数々は、画伯が如何に故郷を愛していたか伝わってきます。
宮本画伯の少年時代から90年余りが過ぎましたが、故郷を大切に思う心は、日末小の子どもたちに受け継がれていきます。