本の背表紙にタイトルがない。帯の中にタイトルが隠れている、というまさに日本で初めて!の本が、このたび発行されました。『金沢徘徊記』。コピーライターでありプロデューサーとしても活躍している出島二郎氏が、金沢の町の風景によせる思いを一行詩というかたちで綴った作品集です。その独創的な装丁と表紙デザインを手がけたのが、大学院2年の外海博章さんです。
文藝春秋の取材で彼の建築デザイン画をはじめてみた出島さん、町の姿の捉え方と作品集のイメージがピタリと重なり、その場で装丁を依頼したといいます。
そして既成概念にとらわれない思い切った表紙デザインを持ち込んだ外海さんのアイデアを高く評価し、今回の作品集の顔に決まりました。
この貴重な経験で将来の考え方や交流もどんどん広がっているという外海さん、28日の放送では、彼の感性光る表紙デザインを出島さんのコメントをまじえながらご紹介します。
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