第250回(8/28放送)
8月初め、金沢工業大学の呼びかけで、3大学対抗ロボット競技交流会が小松市で開かれました。 参加したのは、過去、NHK大学ロボコンで優勝経験をもつ東京大学と長岡技術科学大学チームです。 「NHK大学ロボコン2007」で優勝し、2008年はまさかの書類選考落ちとなったKIT夢考房チーム。 しかし大学ロボコン班リーダー 藤本 拓也さんをはじめメンバー達は、『自分たちは、試合で負けたのではない』と、ロボットづくりの手を止めることはしませんでした。 そしてこの会は、彼らが完成させたロボットの実力をためす最後のチャンスだったのです。
8月28日の放送は、ロボット製作に対する強い思いを藤本さんのインタビューでご紹介するとともに、競技交流会でKITチームがみせた見事な勝利をご覧いただきます。
第249回(8/21放送)
大学院1年 石川祐也さん。彼は今、腹腔鏡手術などに使われる医療用ロボットに関する研究を行なっています。 NHKロボコンでのKIT夢考房チームの活躍に憧れたという石川さん。 大分県からKITに進学後は、ロボカッププロジェクトに参加し、学生スタッフとしても夢考房を利用する学生たちのサポートをしてきました。 一方で4年次には、KITの交換留学プログラムを利用して半年間、ニューヨーク州にあるロチェスター工科大学に留学。 語学や文化を吸収するなど貴重な体験を重ねてきました。
8月21日の放送は、手術時に医師の目の動きに連動して働く医療用ロボットの制御に取り組む石川さんを、米国への強い思いを持つきっかけとなったあるエピソードとあわせてご紹介します。
第248回(8/14放送)
有機化合物に電圧をかけると発光するというEL(エレクトロ・ルミネッセンス)原理。 これを利用した有機ELディスプレイは、次世代型ディスプレイの有力候補として注目されていますが、この有機ELを照明にも活かそうと研究している学生がいます。 大学院2年 小柳 貴裕さんです。 小柳さんは、現在、有機ELの発光効率をいかにあげるかというテーマに取り組み、照明分野での新しい可能性を追求しています。 北海道からKITに進学した小柳さん。授業や所属する三上研究室で鍛えられたプレゼンテーション能力や企業との研究は、彼自身の大きな成長につながり、松下電工への就職もつかむことができました。
8月14日の放送は、最先端の研究に取り組む小柳貴裕さんをご紹介します。
「人に優しいエンジニアをめざしたい」。 この思いのもと、大学院2年 山口友博さんは、視覚障害をもつ人のためのWebサイトの開発に取り組んでいます。 子供の頃からコンピューターに強い関心をもち、情報系について深く学びたいとKITに進学しました。 技術や資格の取得ばかりに目がいっていた4年次、水野教授を通じて出会った県視覚障害者情報文化センターの方の言葉が、彼の情報技術に対する意識を大きく変えたといいます。 「最先端の技術やシステムばかりが人に役立つものではない」。
8月7日の放送は、人に本当に貢献できるシステムづくりに取り組んでいきたいという山口友博さんをご紹介します。