第259回(10/30放送)
次世代ディスプレイ素材としてはもちろん、家庭用照明への注目も高まっている有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)。 太陽光に近く人の目に優しいといわれ、蛍光灯にかわる照明として期待されていますが、発光効率や寿命の向上がさらに求められています。 その問題解決のため、大学院2年 今村 彰宏さんが取り組んでいるのは、有機ELの高性能化について。 より多くの光が発生するための研究を材料などの面から考えています。 所属する三上研究室では、常に先を見据えながら研究に取り組んでいく大切さを学んだという今村さん。
10月30日の放送は、夢の素材、有機ELの可能性を広げる研究に力を注ぐ今村さんをご紹介します。
第258回(10/23放送)
太陽光エネルギーで走る車づくりをめざして開催されている「DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿」。今年で17回目を数え、国際自動車連盟公認の世界最高峰のソーラーカーレースです。 これまで優勝をはじめ幾度も上位に名を列ねてきた夢考房ソーラーカープロジェクトですが、今年、彼らの車輌はそこにはありませんでした。 学内で行われた出場を決める審査に製作が間に合わなかったのです。大きなショックを隠せなかったメンバーたちでしたが、悔しさをバネに大会を視察、一人一人がその目にレースを焼きつけ、車輌を完成させました。
10月23日の放送は、飛騨高山で走る彼らのソーラーカーを、プロジェクトを支えるリーダー近藤 真人さんの思いとともにご紹介します。
第257回(10/16放送)
金沢の中心市街地を幻想的なあかりで演出する月見光路が今年も開催され、金沢工業大学建築系の学生たちによって制作された10種類のオブジェが、大勢の人たちを魅了しました。 建築学科4年 熱海 広樹さんが仲間とともに担当した「あかり路」は、毎年、道行く人たちの足元を優しく照らす行灯型のオブジェです。今年は、より耐久性のあるものを作りたいと、地元の企業から協力を得て土台制作にとりかかりました。 熱海さんたちにとって、職人の技を目の当たりにしながらの作業はとても大変でしたが、プロの世界を知る貴重な経験になったと振り返ります。
10月16日の放送は、金沢らしさを織り込んだ80基のあかり路をはじめ、今年も人々を幽玄の世界へと導いた美しい光のオブジェをご紹介します。
第256回(10/9放送)
私たちの生活になくてはならない道路、鉄道、ダムなどのコンクリート構造物。 近年、その維持・管理の必要性が大きく求められています。 コンクリートに繊維シートを貼り付ける補強法をさらに進化させた研究にとりくんでいる大学院2年 星野 章仁さん。 彼は、従来とは違った繊維シートを用いることで、一度にいろいろな方向からの荷重にも耐えうる補強方法を企業と共同で研究しています。 子供の頃から土木に興味をもっていた星野さんですが、KITの宮里研究室で出会った先輩たちが、彼の学ぶ意欲を一層強くしてくれたといいます。
10月9日の放送は、自然に立ち向かい、人間の豊かな生活を実現する土木の研究に誇りと情熱をもって取り組む星野さんをご紹介します。
第255回(10/2放送)
金沢の夜を3000個のあかりを使って演出する「月見光路」が今年も始まりました。 これは、金沢工業大学で建築を学ぶおよそ180名の学生によるライトアップイベントで、今年5回目を迎えます。 この企画に初めて参加した、4年 西垣 光さんは、「花あかり」の担当。 花をモチーフにした新作オブジェです。 インテリアコーディネーターに憧れたのが、建築を学ぶきっかけとなり、北海道からKITに進学した西垣さん。 学びの中で身についたプレゼンテーション能力や仲間たちと研究に取り組む経験は、月見光路でも大いに活かされているはずです。 見に来てくれた人たちが感動してくれるような空間にしたいと話す西垣さん。
10月2日の放送では、本番に向けて仲間たちとオブジェづくりに取り組む様子をインタビューとともにご紹介します。