金沢工業大学と富山の機械メーカーが、水のみを溶媒とした多機能性生体材料の共同開発に成功しました。
これはカニの甲羅などから取れる天然成分のキトサンをナノレベルまで微細化する新しい技術を用いたものです。
再生医療分野で注目されるキトサンですが、これまでは酸などで溶かしており、人体への安全性が心配されていました。今回の画期的な技術開発によって、身体に優しく、皮膚、骨など立体的な生体組織の基板としても大きく期待されます。
応用化学科の大澤教授のもと、この生体材料を活用した細胞の培養に取り組んでいる寺川 翼さん。
日々の実験は思い通りの結果がでないことも多いそうですが、皮膚再生などの基板づくりから骨などさまざまな可能性を追求していきたいと話します。
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