石川テレビ

 

第520回石川テレビ放送番組審議会 令和5年1月17日(火)

   ※新型コロナウイルス感染拡大防止、3密を回避するため、会議室での出席と
Microsoft Teamsを利用したWebでの出席を併用して開催

【出席委員】

委 員 長 岡 能久  
副委員長 前田 昌彦
委   員 谷内江 潤子 岩木 弘勝
松田 若子 北 篤司
宮下 智裕 谷口 陽子
北尾 美帆

以上9名

1、審議番組(合評)

「新春特別番組 文化の底力〜篠井英介と考える石川の強み〜」
  令和5年1月4日(水) 午前9時50分〜10時50分 放送

あ、またかというのが正直な印象。石川県に住んでいればこんな話を聞く機会が多い。ゲストの3人は県外出身者でその意見を聞いているとなるほどと思う。新春特番という割には地味だった。流れも単調で一時間はきつかったのかなぁと感じた。
文化の側面から石川県の良さを再確認できた。新しい内容もあり一時間はあっという間だった。篠井氏も言葉が穏やかで心地よく入ってきた。専門家の三人が県外の方だったので外からの目線で石川の文化の良さを分かり易く知ることができた。文化を次世代に繋げていくにはどうしたらいいのかなどを考えさせられ良い番組だった。
司会を初めて務めた篠井氏はゲストや場面の雰囲気に上手く合わせていて良かった。金沢美大の授業や展示品は興味深かった。県外出身の3人のゲストの話を聞いていて地元の文化は誇りを持って良いと確信した。上京の際、美術館を行く機会があるが文化面で都会より石川の方が素晴らしいとは言い切れないと感じた。文化の未来のために遠慮なく提言する番組を制作して欲しい。
従来の新春特別番組とは違い飾りも衣装も普段通りで内容で勝負という感じがした。内容は面白く百工比照が金沢の工芸の源だったなど参考になった。金沢美大で今の百工比照が一般の人が見られることも初めて知った。三人のゲストの話は分かり易かったが、抽象的で具体的なエピソードがあるともっと良かった。ナビゲーター役の篠井氏は知識も豊富で適役だった。
篠井氏が冒頭で文化の強みを一緒に考えてみましょうという始まりは唐突だったのではないか。青柳館長、唐澤館長、篠井氏の鼎談はテロップでスーパーされて理解し易く良かった。鼎談を通じて文化の底力が分かり易く伝わり、初めて知る内容もあり興味深かった。全体的に文化という抽象的な話題を分かり易くまとめてあった。
これまでとは違った新春特別番組で新しい風を感じた質の高い番組だった。文化の底力はつまり人間の底力だと思わされて、深い所で元気をいただいた。番組の魅力は出演者が県外出身者で学識がありこれ以上ない人選だった。文化の力で困難な時代を切り抜けるなどと話され元気をもらうことができた。篠井氏も素敵だった。青柳館長、唐澤館長、山崎学長が直接話す場面も見たかった。国民文化祭があるのを機会にこの番組を国内外にも発信して欲しい。
3人のゲストの話は大変頷ける内容で良かった。3人の鼎談も見たい気がした。唐澤館長の工芸が普段使いで広い、奥行きが深いという話は説得力があった。山崎学長の文化が新旧共存している、新しい文化を受けいれる強度があるという話は興味を覚えた。進行役の篠井氏はしなやかでソフト、特に山崎学長とのやり取りでは台本がないように感じられるほど自然だった。
国立工芸館のパートで3D映像によるプレゼン、作品が生まれる背景まで見せていく紹介は良かった。国立工芸館の建築についても触れて欲しかった。唐澤館長、青柳館長、篠井氏との鼎談で、日常文化の延長上の工芸という視点が分かり易く良かった。篠井氏の幼少の体験を聞いていて金沢の底力を感じた。番組を通して「歴史と新しさの融合」「文化の継承と創造」というメッセージがしっかり表現されていた。

2、番組基準の変更を妥当とする答申

 


3、訂正・取り消し放送について

事務局より令和4年11月1日〜12月31日までの自社制作番組放送の中で、上記に該当した番組はなかった旨、報告した。


4、番組に関する問い合わせ、苦情など
令和4年11月1日〜12月31日
までに編成部に寄せられた意見

 ▽令和4年11月お問い合わせ
電話 21件
メール 19件
はがき・その他 0通
 ▽令和4年12月お問い合わせ
電話 28件
メール 13件
はがき・その他 0通

「マンスリーNote」放送 令和5年1月29日(日) 午前11時45分〜11時50分(字幕放送)
            再放送 令和5年1月30日(月) 深夜2時11分〜2時15分(字幕放送)

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