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土日を地域に委ねたら…金沢市が中学校部活動の“地域移行”巡る課題洗い出し 費用負担や移動手段等挙がる
国は部活動を学校ではなく地域に任せようとしています。金沢市は12日会議を開き、公立中学校で土日の部活動を地域に委ねた場合の課題を洗い出しました。
金沢市役所で開かれた会議。この中で、部活動の地域移行を先行して行っている高尾台中学校の柔道部について取り上げられました。高尾台中学校では市の柔道協会と連携をしていますが活動費用の負担や移動手段について、保護者の理解をどう得るかが課題だったということです。
田邊俊治教育委員:
学校の平日の延長線で行いたいというニーズもある。その場合のすり合わせも考えて進めていく必要がある
文化スポーツ局 瀧田誠一局長:
休日のことを進めていきたいという思いだが平日を見越した形でやらないと子どものためにならない
このほか会議では学校や保護者、実施団体をつなぐコーディネーターを確保し、スムーズに連携できる仕組み作りが重要だということも話し合われました。
この部活動ですがこれまでは学校で実施してきました。しかし国は、来年度から6年かけて地域に委ねる方針です。メリットは地域移行によってプロなどその競技の専門家から教わることで技術力の向上につながります。また、各学校で人数が少なくても地域で集まれば実施可能になる競技もあります。その一方、活動場所は学校施設だけでなく市営のスポーツ施設などを使うことになります。そのため、用具や交通費などの実費に加えてコーチに支払う費用など会費がかかるようになります。そもそも、指導者や活動場所を確保できるのかという課題もあります。国は最終的には、休日だけでなく平日の部活動も地域に移行する方針です。