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待機時間を活用…ライドシェアの一般ドライバーが“ゆうパック”を配達 全国初の取り組みが加賀市で始まる

一般のドライバーが自家用車を運転し、客を目的地まで送り届ける「ライドシェア」石川県内でも南加賀の自治体を中心に広がりつつありますが、加賀市でそのライドシェアを活用した日本で初めての取り組みが始まりました。

加賀市大聖寺(だいしょうじ)にある加賀郵便局。載せられていたのは、日本郵便のサービス「ゆうぱっく」の荷物。運ぶのは、ライドシェアのドライバーです。

「いってらっしゃい安全運転でお願いします」

加賀市で3月26日から始まった実証事業。ライドシェアのドライバーが郵便局の配達も担う日本で初めての取り組みです。2024年3月、北陸新幹線の開業に合わせて加賀市が始めた自治体版ライドシェア。一般のドライバーが自家用車を運転し、タクシーの約8割の運賃で客を目的地まで送り届けます。これまでに35人のドライバーが登録、利用件数は2025年3月には過去最高の191件となるなど徐々に広まりつつあります。しかし、こんな課題が…

UberJapan・村上浩さん:
「加賀市版ライドシェアの利用が順調に増えている一方でですね時間帯や季節によって需要に波があると」

特に平日の昼間などは依頼が少なくドライバーからは待機時間を活用したいとの声があがっていたそうです。実証事業ではドライバーがすき間時間に配達を担うことで収入の増加や安定した稼働率が実現するほか、郵便局の人手不足解消につながることも期待されています。

ドライバー:
「量にもよるかなと思いますけど確実な収入という部分ではとてもありがたいなと思っています」
加賀市・宮元陸市長:
「移動や物流を有効に活用していく最適化していくという意味では今回の貨客混載のライドシェアはまさに画期的なんで規制が緩和されて有効に活用できるということは私は素晴らしいと思います」

市では実証を重ね、本格的な運用を目指します。

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