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「阪神淡路大震災の時に助けてもらった」神戸から輪島に“お米で恩返し” 子供たち1600人に5kgずつ

農林水産省が毎週公表している「コメの平均価格」によりますと、今月10日から16日にかけて全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は、4172円となりました。これは統計をとり始めた2022年3月以降で最も高く、前の年の同じ時期と比べるとおよそ2倍に跳ね上がっています。備蓄米の放出は今日から2回目の入札が始まりましたが、価格への効果はまだ感じられない状態が続いています。

こうした中、輪島の子供たちに神戸から「今一番助かる支援」が届きました。

今月6日、輪島市の町野小学校に届いたのは…お米です。

そこにはこんなメッセージが…

「輪島の子供たちへ30年前、神戸の子供たちはみんなと同じ気持ちでした。大丈夫、1人じゃないよ。このお米と想いがあなたの明日のパワーになりますように」

校長先生:
「神戸市の保育園やこども園のグループからお米が届きました。このお米は、子供たちが募金をしてくれたり、お家の人たちや先生たちがお金を集めて買ってくれたお米です。」

このお米、町野小学校の子供たちだけではなく、輪島市に住む園児から高校生まで約1600人に配られました。その量は、1人あたり5キロ。あわせると、なんと8トンにもなります。

この善意を寄せてくれたのは、神戸市の私立保育園連盟です。

舟橋副会長:
「阪神淡路大震災の時にたくさんの人に助けてもらったなと。そのご恩返しに子供たちに腹いっぱい食べてもらいたいなということでお米を贈ろうということになって…」

団体に加盟している保育園に、輪島市出身の保育士が勤務していることがきっかけで
これまでも団体の有志が輪島にボランティアに訪れていて、その中で生まれたのが「お米募金」というアイデア。

去年12月から今年1月にかけ、連盟に所属する300あまりの保育園やこども園で募金を行い、約650万円が集まったのです。そのお金で、今回、石川のお米を8トン購入してプレゼントしました。

受け取った子供たちは…

「昼とか夜とかはご飯なので助かります。」
「家族みんなで食べる。ありがとう。」
「(大地震を)経験した者同士一緒に頑張っていきましょう、」

舟橋副会長:
「うれしいですわ。30年前のご恩返しがちょっとでもできたかなという気持ちです。」

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