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金沢の中心市街地に“激震”…片町『プレーゴ』2026年3月末で営業終了 運営会社と地権者の調整つかず
金沢市の中心市街地に激震が走りました。片町にあるプレーゴが来年3月末で営業を終了し来年6月までに更地になることがわかりました。テナントや商店街からは惜しむ声が聞かれました。
記者リポート:
「金沢市の中心部にあるこちらの商業施設、ヨーロッパ風の街並みで20年余り営業していますが、来年3月で営業を終了しなければならないということです」
街の人は:
「オシャレなんでここは良いと思いますけど・・・」
「夜とかここイルミネーション、あれで高校生たちがTIKTOKとか撮って映えるから。高校生たちの居場所が無くなるのかな」
およそ四半世紀前の2001年3月にオープンしたプレーゴ。金沢市中心部に賑わいを作り出そうと国や県、金沢市の助成を受け金沢商業活性化センターTMOが開発しました。現在は7店舗が営業中。全国でも人気のアパレルブランドなどが入り、片町の中でも若者が集まるスポットとして人気です。
TMOによりますとおととし5月頃、地権者から土地の売却方針を伝えられましたが、去年11月の入札で落札できず。大和ハウスグループのフジタが土地を取得しました。今月上旬、借地契約の延長を求めましたが断られ、来年6月までに更地にして土地を返さなければならなくなったという事です。
これを受け、TMOは昨日の取締役会で来年3月末での営業を終了を決定しました。
テナントの人は:
「正直私たちもきょう初めて聞いて驚いています」
「売り上げも順調に伸びつつお客様も新規で作りながら、今からどんどん盛上げていきたいというところでの施設の撤退というかたちで非常に現場としては残念に思っております」
地元の商店街からも心配の声があがっています。
片町商店街 諸江理事長:
「にぎわいの中心だったんですよ。それが無くなってしまうということになったら困るなというのが正直なところと、これを壊して更地にしたあと作り直すのならスピード感を持って作っていただきたいというのが商店街としての願いですね」
TMOは「業績は順調でプレーゴをできるだけ残したいと頑張っていたところなので残念ではあるが金沢市にとって重要な場所なので今のプレーゴを超える場所になってほしい」とコメントしました。
TMOの筆頭株主である金沢市は…
村山市長:
「残念ではありますけども、プレーゴだけではなくて他の片町地域の老朽化したビルについてもこれから開発が進んでいくと思います。ぜひ街の賑わいに資するような施設となっていただければと思います」
地権者のフジタは「今後、土地をどのように活用するかは検討中」としています。