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「断固としてこれを阻止しようと奮闘努力しています」金沢で設置計画の尹奉吉の記念館に民団として反対表明

日本国内で生活する韓国人らでつくる在日本大韓民国民団、いわゆる民団の中央本部の議長らが石川県金沢市を訪れ市内で民間で設置を計画している尹奉吉(ゆんぼんぎる)の記念館に反対する考えを村山市長に伝えました。
尹奉吉は1932年、上海の天長節祝賀式に爆弾を投げ込み、日本軍の指令官などを殺害したとして、その後、金沢で処刑されました。この関係から韓国の民間人が金沢に尹奉吉の記念館を設置する動きがあります。
こうした中、24日民団中央本部の任泰洙(いむ・てす)議長ら10人が金沢市役所の村山卓市長を訪ね、民団として記念館設置に反対する考えを伝えました。
任議長:
「非常に金沢市民の方々に不安とご迷惑をおかけしていると思います。民団は関わっておりませんが我々民団は断固としてこれを阻止しようと奮闘努力しています。」
任議長はこのように述べ、村山市長に対し、民団は記念館の設置と無関係であると強調しました。
尹奉吉の記念館設置をめぐっては3月2日、右翼団体と見られる車が市内の民団の建物に突っ込む事件が発生しています。また、3月26日には予定地周辺を政治団体の街宣車が集まり、渋滞が発生するなど警察も警戒を強めています。
村山市長:
「地域の住民の方々が非常に不安に思っているということと、その施設を仮に建てるということであれば(住民の)了解が必要だと思っておりますし、その了解が得られないという場合には施設の建設について見直していただきたい。」
任議長:
「我々の同族ですよね。同族がこういうことを起こしたものですから、金沢市の皆さんにご迷惑をおかけしないように、それに対処すべく市民の皆さんと市長とですね協力しながらなんとか我々としては断固阻止していきたい。」
記念館を設置すると述べている人物には、金沢市側も民団側も接触できていないという事です。