
石川テレビニュース
ISHIKAWA TV NEWS
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「命の大切さはどんな生き物も平等」移住して野良ネコをこれ以上増やさないよう奮闘する加賀市の女性の思い
北陸中日新聞の記者が取材した記事を紹介する記者の目のコーナーです。
今回は24日に掲載された記事です。加賀市で野良ネコの増加を抑えようと奮闘する女性がいます。加賀市柴山町でカフェを営む三宅礼子(みやけれいこ)さん。4年前に加賀市に移住し、保護ネコの譲渡活動と共に野良猫を捕獲し、去勢・不妊手術を地元の獣医に施してもらい、これ以上、繁殖しないようにする活動を続けています。三宅さんは野良猫が増えている現状を憂い、「私1人での活動には限界もある。地域の協力があってこそできる。野良猫でお困りの方は行政やボランティアに相談してほしい」と呼びかけています。
ここからは取材した加賀通信局の小川記者です。
Q どうして三宅さんは野良ネコの保護活動を始めたのでしょうか?
三宅さんは、以前から加賀温泉には何度も訪れていたそうですが、悲惨な状態の野良ネコを見かけたのをきっかけに加賀市でこの活動を始めました。
三宅さん:
「エサにありつけるネコはいいんですけども、エサのないところのネコは彷徨ったり、彷徨ってる最中に交通事故にあったり。生き物は全て同じ、命の大切さっていうのは生き物どんな命も平等なわけなんです。野良ネコだけがそういう悲惨な状況に置かれているって言うのは本当にちょっと心苦しくって。」
三宅さんは、それまで京都に暮らしていたのですが、4年前に加賀市に移住してこの取り組みをはじめました。
Q 加賀市ではそんなに野良猫が増えているんですか?
三宅さんに話しを聞くまでは、野良猫が増えているとは思ってもいませんでした。
今回、三宅さんの活動に同行して片山津地区を歩いてみたのですが、少し歩くだけで何匹も見かけました。私が住んでいるのは加賀市役所の近くなのですが、先日、夜にネコの鳴き声を聞いて確かに増えているんだなあと実感しました。
Q 野良猫が増えていることで、住民が困っていることはあるのでしょうか?
片山津地区では糞尿の被害や夜間の鳴き声に困っているという声がかなりあるようです。温泉街のホテルなどでネコがひっかいて宿泊者の車を傷つけたという被害もあるそうです。
Q 私たちは何を気をつければよいでしょうか?
猫は一度の出産で4~6匹を生むそうです。不妊・去勢手術をしないままだとどんどん増えていきます。野良猫を見つけたときは、行政や三宅さんのようなボランテイァに連絡をしてみて下さい。ネコも人間も幸せになるためには地域で取り組む姿勢が必要かも知れません。