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2020年以来の水準か…クマのエサとなるブナの実が“大凶作”の見込み 石川県が「出没警戒情報」を発令
十分な警戒が必要です。クマのエサとなるブナの実が「大凶作」となる見込みで、県はクマの出没警戒情報を発令しました。
県は12日、連絡会議を開き、クマの目撃情報が今月10日時点で229件と、統計開始以来、過去2番目に多く、特に南加賀では過去最多になっていることが報告されました。さらに先月、木の実のなり具合を調査した結果、6月の調査と変わらず、ブナの実が2020年以来の「大凶作」になる見通しだという事です。
これを受け、会議では人里へのクマが大量に出没する可能性が高まったとして「出没警戒情報」を発令しました。
石川県生活環境部自然環境課 野上達也さん:
「クマが活発にする朝方、夕方から夜間にかけての外出を控えていただくようお願いします。クマを誘因する誘因物への除去の徹底、草むらなどのやぶかりをお願いしたいと思います」
県内では今年に入り、クマによる人身事故は起きていませんが、県はクマの出没を周知するチラシを配布し注意を呼びかけます。
また、今月1日からは市街地にクマが出没した際、一定の条件を満たせば自治体の判断で猟銃の使用が可能となっていて、県は各地で講習会などを行いクマ対策を進めています。