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能登半島地震から6カ月ドキュメント

輪島市の朝市通りです。午後からは日差しが戻り、夏を思わせる暑さの中公費解体を行う重機が先ほどまで休みなく動いていました。そして午後4時10分には、大規模火災で家を失った住民達がここで鎮魂の祈りを捧げました。能登半島地震の発生から半年。今日一日の動きをまとめました。

稲垣真一アナウンサー:
「日の出の時間を迎えました輪島市の朝市通りです。厚い雲が垂れこめ、時折吹く潮風にがれきのトタンが軋む音が響きます。能登半島地震の発生から半年、被災地は静かな朝を迎えています」

輪島市民:
「全然変わっとらん、変わらん、変わらん」
「本当につらいですこんな風景見ているの耐えられないですよね」
「助けてくれてるんですけどみなさんもこっちはまだまだ長期戦覚悟なので本当にみなさん忘れないで下さい」
珠洲市民:
「猫とかちょっと動物がおるだけで寂しい街になりました」
「私生きている間にきれいになることはないでしょと思って、みんなと話してね」

義理の姉を亡くした女性:
「二度とそういうことが起きないように祈るばかりですよ。七夕キリコここ入るんですここ夏になったら賑やかだったんだけどな」

リポート:
「大屋小学校にスクールバスが到着しました仮設住宅で暮らす子供たちを乗せてこれから輪島中学校へと向かいます」
「こちらは6年1組の教室なんですけども中学校の理科室を間借りしています」

児童:
「安心できるくらいにはなったと思う」
「これがあるのが違和感を感じる」
生徒:
「仮設が増えて遊ぶところとかなくなっているからちょっと不便なところもある」「ここは出たくない生まれ育ったところは好きやから」

妻と長男を亡くした男性:
「いろいろやることいっぱいあるもんでまぎれてるだけなんだろうけど時々やっぱり思い出すとねご飯も自分で作ってると大変だったんやろうなとかそういう思いがちょっとは出てきますよ。半年というのはただの時間の経過であって被災者にとってみれば一日一日これが積み重なっているのに過ぎないので少しも心の中は進捗していないのが正直な気持ちなんかつらいというかもうどうにでもらならないしなるようにしかならないし後ろ向いたって戻ってくるわけがないので前向きという感じで今は一生懸命やっている。あっという間に過ぎちゃってでもまだ1日のまんま」

稲垣アナ:
昨日から2日間、輪島市で多くの方にお話を伺いました。皆さんが口にするのは「変わらないふるさとの姿を見続ける辛さ」と「未来が描けないことへの不安」です。住民が諦めてしまっては、復興は成り立ちません。能登で暮らす皆さんが希望を繋いでいけるように、引き続き手厚い支援が求められます。

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